転職で年収が上がるエンジニアの特徴、教えます!
昨今、エンジニアのニーズが急速に高まっており、高年収でエンジニアを迎え入れる企業が増えています。一方で、エンジニアは年収の幅が広い職種でもあり、勤務する会社によって給料に大きな差があるのが現状です。そのため、転職して自分のスキルに見合った年収を得たいと考えるエンジニアも少なくありません。
エンジニアが年収アップを狙ううえで転職は有力な選択肢になりますが、転職すれば必ず年収が上がるわけではなく、希望年収に届かないケースもありますし、逆に年収が下がって後悔する人もいます。今回は、転職によって年収が上がったエンジニアの事例などを交えながら、転職で年収が上がるエンジニアの特徴や転職する際の注意点などについて解説していきます。
Contents
エンジニアが転職し年収が上がるのはニーズがあるから!
エンジニアは、その役割や専門分野によって様々な職種に細分化することができ、どんな職種・役割のエンジニアなのかによって企業のニーズも変わってきますし、年収などの条件も変わってきます。エンジニアとしての転職を成功させるためには、職種ごとにどのような人材が求められているのかを知ることが大切です。エンジニアの職種を細分化し、転職市場で求められる人物像を見ていきましょう。
・SE(システム・エンジニア)
オールラウンダーのエンジニアといえるSEには、エンジニアとしての幅広い知識と技術が求められます。そのため、転職市場においては「どんな経験があるのか?」が重視される傾向が強く、それまでに携わったプロジェクトの内容などが選考に大きく影響してきます。
また、SEはクライアントの要望をくみ取り、開発に反映させることが求められるため、コミュニケーション能力や資料の読解力も必要になってきます。SEについては以下の記事でも詳しく解説しています。
>> SE(システムエンジニア)の平均年収・給料を徹底解説!【年代・業種別】
・PM(プロジェクト・マネージャー)
プロジェクトをまとめ上げるPMには、エンジニアとしての十分な実績や実力だけでなく、全体を統率するリーダーシップが備わっていることも求められます。また、プロジェクトを円滑に進めるためのマネジメント能力もPMには不可欠なスキルと言えるでしょう。PMについては以下の記事でも詳しく解説しています。
>> PMの将来性や年収、転職に必要なスキルとは?
・インフラ系エンジニア
ネットワークやデータベースの設計や構築、保守といった幅広い業務を担うのがインフラエンジニアです。なお、インフラエンジニアはその専門分野によって以下の5つに細分化され、それぞれの分野における高度な知識・スキルが求められます。
サーバーエンジニア
ITインフラのなかでもサーバーまわりに専門性を持つエンジニアで、サーバーシステムの設計・構築から保守・運用までを担います。
ネットワークエンジニア
ITインフラのなかでもネットワークまわりに専門性を持つエンジニアで、ネットワークの設計・構築から保守・運用までを担います。
データベースエンジニア
ITインフラのなかでもデータベースまわりに専門性を持つエンジニアで、データベースの設計・構築から保守・運用までを担います。
クラウドエンジニア
クラウドサービスを利用してシステムの設計・構築・保守をおこなうエンジニアです。特にAWSに特化したクラウドエンジニアは「AWSエンジニア」と呼ばれます。
セキュリティエンジニア
ネットワークやシステムに関するセキュリティの維持・管理を担うエンジニアです。
インフラエンジニアについては以下の記事でも詳しく解説しています。
>>インフラエンジニア、転職に必要なスキルとは?
・フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアとは、WEBサイトやアプリのデザイン・実装を担うエンジニアのことです。「HTML」「CSS」「JavaScript」「PHP」などのプログラミング言語や、「jQuery」「AngularJS」といったライブラリ、フレームワークを使いこなせるスキルが求められます。フロントエンドエンジニアのなかでも、UI/UX設計に強みを持つ人は市場価値が高く、好条件での転職が期待できます。フロントエンドエンジニアについては以下の記事でも詳しく解説しています。
・バックエンドエンジニア(サーバーサイドエンジニア)
バックエンドエンジニア(サーバーサイドエンジニア)とは、ECサイトやWEBアプリ、業務システムなどにおいてサーバー側で動作するプログラムを開発するエンジニアのことです。開発言語は企業や案件によって異なりますが、開発するシステムに応じて最適な言語を選択できるよう、複数プログラミング言語を習得しているのが理想的です。バックエンドエンジニアとして習得しておきたい言語としては、「Ruby」「PHP」「Python」「Java」「C」「C++」などが挙げられます。バックエンドエンジニアについては以下の記事でも詳しく解説しています。
>> バックエンドエンジニア(サーバーサイドエンジニア)とは?仕事内容・スキル・給料を徹底解説!
・セールスエンジニア/フィールドエンジニア
セールスエンジニアとフィールドエンジニアは、営業とカスタマーサービスを担うエンジニアです。エンジニアとしての基本的な知識が十分にあることだけでなく、クライアントとのやり取りや提案をスムーズに進めるためのコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力も求められます。
エンジニアが転職して年収が上がった!実例集
エンジニアとして転職を考えているものの、転職サイトを眺めているだけでなかなか行動を起こせないという人もいるでしょう。転職して年収を上げるためには、どのように行動したら良いのでしょうか? ここでは3つの成功事例をご紹介します。
・440万円から560万円に年収が上がった20代後半 Sさん(男性)の事例
証券会社のSEとして働いていたSさんは、職場環境に対する不満はなかったものの、さらに多くの年収を得たいと考えたことから、同じSEとして働ける転職先を探し始めました。その結果、見つけた転職先では、SEとしての経験だけでなく証券会社で働いていたことで得た知識も評価され、年収は440万円から560万円にアップしました。
Sさんのように年収アップを目的に転職する場合は、エンジニアとしての実績以外の強みを評価してくれる企業を探すことがポイントになりそうです。
・800万円から830万円に年収が上がった30代前半 Mさん(男性)の事例
PMとして働いていたMさんの年収は800万円。この世代では十分と言えるほどの年収です。しかし、残業が多くて労働時間に見合った収入が得られていないと感じていました。そこでMさんは、労働時間のコントロールがしやすく、PMとしての経験も活かせる社内SEへの転職を決意し、理想的な転職先を見つけることができました。
年収は微増とはいえ、前職の800万円を上回る830万円に。そのうえ、残業時間を大きく減らすことができたとMさんは転職に満足しています。
・400万円から480万円に年収が上がった20代後半 Tさん(女性)の事例
TさんはSEとして入社し、400万円の年収を得ていました。しかし、以前から多くの人と関わる仕事のほうが向いていると考えていたことから、SEとしての経験も活かせるセールスエンジニアへの転職を決めました。その結果、年収は80万円増加し、将来的にはさらに幅広い分野の活躍を考えているそうです。
女性のエンジニアは男性に比べて少なく、転職事例も若干少ない傾向があります。しかし、女性エンジニアの採用を進める企業は確実に増えているため、一定のスキル・経験を持っている人なら転職による年収アップは十分に可能だと言えるでしょう。
年収増のために転職を考えるエンジニアが注意すべきこととは?
年収アップのために転職を考えているエンジニアの方は、以下の点に注意して転職活動を進めましょう。
・年収の定義を正しく理解する
年収とは、税金や各種保険料などが引かれる前の総収入額の1年分を意味します。しかし、この定義を誤って認識している人も多く、そのことが転職の失敗を招いてしまうケースがあります。たとえば、面接時に、税金や各種保険料が引かれた収入額の1年分を年収として伝えてしまったという失敗事例は少なくありません。年収の定義は正しく理解しておきましょう。
・現在の年収が適正かどうかを確認する
年収に対する不満から転職活動を始めるエンジニアは多くいますが、企業によっては、その人のスキルや実績に見合っていない「高めの」給料を支払っている場合もあります。このような場合、転職先企業で期待されるスキルを発揮できないと、逆に年収が下がってしまうケースもあります。
年収への不満から転職を考えている人は、自分のスキル・経験に対して現在の年収が適正なのかどうかを客観的に見極めることも大切です。
・年収は月収とボーナスに分けて確認する
年収は月収とボーナスの合計額であるため、転職先企業から提示された年収は多いものの、月収は少なく、ボーナスが多いということもあります。転職活動においては、年収における月収とボーナスのバランスを確認することも忘れないようにしましょう。
・裁量労働制になっていないか確認する
裁量労働制とは、業務の時間配分や仕事の進め方を労働者の裁量に任せることによって、あらかじめ労使間で定めた時間を働いたものとみなす制度のことで「みなし労働時間制」とも言われます。労働者にとっては、自分の裁量で自由に働けるのがメリットですが、実際の労働時間が「みなし労働時間」を大幅に上回っているケースもあり、特にIT業界では、裁量労働制が長時間労働の温床となっているとして問題視されています。
そもそも、裁量労働制は適用できる職種が決まっており、SEは該当すると捉えることもできますが、基本的にプログラマーは該当しません。ほとんどのエンジニアは裁量労働制を適用できないはずなので、エンジニアの求人情報に「裁量労働制」の文言があったら要注意です。
・不安がある場合は転職エージェントに相談を!
エンジニアに限らず、転職には様々な不安がつきものです。年収の交渉に不安がある方や面接に自信がない方などは、自力で転職活動するのではなく転職エージェントを活用することも検討してみましょう。転職エージェントを活用することで以下のようなメリットがあります。
働きながら転職活動ができる
仕事をしながら転職活動をするのは大変ですが、転職エージェントを利用すればその心配はありません。あなたの代わりに情報収集をしてくれるだけでなく、要望に合った企業を紹介してくれますし、面接のセッティングなども任せられます。
リアルな企業情報を入手できる
転職エージェントには、各企業とやり取りをしている担当者がいます。そのため、ホームページや転職サイトには載っていないリアルな企業情報を入手することができます。
ミスマッチを避けることができる
転職エージェントは、膨大な求人情報のなかからあなたの要望や価値観に合った企業を紹介してくれます。無駄な応募をしなくて済むのはもちろん、ミスマッチを避けることができます。
年収交渉をしてもらえる
転職先企業に希望年収を伝えにくいなど、年収交渉が苦手な人は少なくありません。しかし、転職エージェントに相談すればあなたの代理人として年収交渉をしてもらえます。
面接対策ができる
転職エージェントに相談すれば、模擬面接などを通して面接対策をしてもらえます。応募先企業ならではの注意点も分かるので、自信を持って面接に臨むことができます。
転職で年収が上がるエンジニア!?特徴を教えます!の【まとめ】
年収アップのために転職するなら、まずは今の自分の適正年収を知ることから始めてみましょう。適正年収を知りたいエンジニアの方におすすめしたいのが「R-Stoneの適正年収診断」です。この診断では、職種や年齢、実務経験年数などから適正年収が算出されます。ぜひ転職前に適正年収診断を受けてみましょう。
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新卒でこの会社に入り、コンサルタントを支える仕事を経験した後に、2019年9月から現場で働いております。
コンサルタントを目指したきっかけは、高校時代にお世話になった教師です。
元々部活ばかりでキャリアも何も考えていない自分に対して、 色々調べて大学や仕事を紹介してくださり、キャリアの相談から方向性まで定めてくれた教師の姿を見て、
こういった人になりたいと思い、この業界を志望しました。
元々は教師を目指していた時もあるのですが、
・よりキャリアに寄り添った仕事がしたい
・人生のターニングポイントとなる転職活動の支援がしたい
と考えるようになり、この職業を選択しております。