転職活動は何から準備する?事前準備と流れを徹底解説
満足のいく転職活動をするためには、「事前準備」が欠かせません。事前準備は転職活動での基準づくりに大きな影響を及ぼし、そのあとの行動や思考が変わる可能性も高くなっています。
この記事では、転職活動の事前準備や転職活動の流れ、コツなどを解説しています。ぜひとも最後までご覧ください。
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Contents
そもそも転職活動はいつから始めるの?
転職活動は、おおまかに「情報収集」「書類作成・応募」「面接・選考」「内定・転職と入社準備」の段階に分けられます。これらの工程を経ると考えた場合、円滑に今の会社を辞めるためにはおおよそ「3ヵ月前後」が転職活動の期間になるでしょう。
なぜなら、現在勤めている会社に迷惑をかけないようにする引き継ぎや会社の承認、有給の消化などをするには、1ヵ月半〜2ヵ月程度の期間を設けているほうが望ましいからです。そして、実際に転職活動を始めて内定を貰うまでは、人にもよりますがおおよそ1ヵ月前後の時間は要するかと思います。これらの理由から、転職活動の期間は3ヵ月前後が目安になり、この期間におこなうべきことを明確にしておく必要があります。
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事前準備が大切になる
転職を希望する方は、詳細な内容は異なるものの「現在の会社に何かしらの不満がある」「理想と現実が異なっている」などの部分は共通していると思います。それらの問題点を解決するために転職を決意した以上、納得のできる企業への転職が優先事項になるはずです。そして、「納得できる企業への転職」を最終目的とする場合、転職活動の期間が3ヵ月以上かかることも考えられます。
転職をするということは、所属する企業が変わり、環境が大きく変化することでもあります。人間には「恒常性ホルモン」というものがあり、わたしたちは変化を嫌う生き物であると脳科学や心理学でも説明されています。「コンフォートゾーン」という言葉を見聞きしたことがある方も多いのではないでしょうか。
そのため、誰しもが転職活動に少なからずの不安を抱くことが予想され、検索エンジンのサジェストキーワードでは【転職 疲れた】などのようなネガティブなものも候補に上がってきます。転職活動はとても大きな環境の変化になりますので、そもそも人間への負担が大きい行動です。また、現在の企業を円満退社するためには、少なく見積もっても2ヵ月前後は転職について頭を巡らせることが多くなります。満足のできる転職活動をするためにも、事前準備は重要な意味を持っています。
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転職活動を始める前の事前準備
転職活動を始める前の事前準備を4つ説明します。
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転職の目的を明確化する
「転職をしよう」と決意するとともに、「なぜ転職をしたいのか」を書き出すようにしましょう。考える時間を作ることで、自身の潜在的な不満や希望も可視化できるようになり、どういった業界で、どういった条件の企業に転職したいかを認識できるようになります。
また、なんとなく転職がしたいと思っていて決心がつかない人は、今いる会社のメリットとデメリットをリストアップしてみましょう。そして、デメリットの項目が「自分で変えることができるものか」「自分で変えることができないものか」を考えるようにしてみてください。メリットよりもデメリットのほうが大きく、デメリットが自分の行動や思考で変えることができないものだった場合、転職に踏み切ってもよい状況だといえるでしょう。
これらの行動をしていくと、「自分がなんのために転職をしたいのか」の理由がわかり、転職の目的が明確化します。転職の目的を認知したあとは、目的を達成するための手段や方法がわかり、転職活動をするべき業界や企業のビジョンも見えるようになるものです。
また、転職活動で最優先にするもの、譲れないものを定めておくと行動や思考の軸ができ、いろいろな判断を下しやすくなります。自分の軸がぶれていると、履歴書で記載する内容や面接時の質問に対する答えもぶれやすくなり、今いる会社に引き留められた際に、そのまま所属し続けるという選択を採る可能性も出てきます。
会社に残ることが悪いとはいえませんが、一度退職を志願した会社員に対して、会社側が「辞めようとした人」というレッテルを貼ったり、職場で悪い噂を流されたりすることも考えられます。これらの理由から、転職活動をする際はしっかりとした意思と目的を持って始めることをおすすめします。
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転職活動のスケジュールを決める
転職活動をするうえでは、具体的な期間を定めることが重要になります。具体的な期間を定めることで、心理学でいう「締め切り効果」が生まれ、スケジュールを逆算した計画的な行動がしやすくなるからです。また、上述したように、転職活動は負荷の強い活動であり、長期間になると締め切り効果も働きにくくなります。そのため、どれだけ長くても6ヵ月程度でおさめるようにしましょう。
加えて、現在では会社勤めをしながら転職活動をおこなうほうが一般的ですが、会社を辞めてから転職活動をする方もいらっしゃると思います。そのような方は貯蓄があるとは思いますが、どれだけ貯蓄があったとしても、何ヵ月も無職の状態だと不安を抱きやすくなります。会社を辞めて休む期間を設けるとしても、「思い立つ日まで転職活動をしない」というのではなく、「この日から転職活動をする」という期日を決めたほうがよいでしょう。
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転職活動の方法を把握しておく
転職活動の方法には、「転職サイトの利用」「転職エージェントの利用」「ハローワークの利用」「企業ホームページからの直接応募」「友人や知人からの紹介」などがあります。それぞれにメリットとデメリットがあり、人によって自分に向いているものも変わってきますが、いずれの方法も転職につながることは間違いありません。また、これらは無料で利用できるものが多くなっています。積極的に活用するようにしましょう。
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転職活動に使うものを用意する
現在では、WEBから履歴書や職務経歴書の提出を求める企業もありますが、紙の履歴書と職務経歴書が必要な企業も多く存在します。転職活動時はそれらの書類を自分で用意し、耐水性の黒インクボールペンで文字を記入するようにしましょう。
また、服装が自由の企業もありますが、日本での転職活動では、革靴でのスーツ着用が基本的なスタイルになります。加えて、ビジネスパーソンである以上、腕時計も用意しておいたほうがよいでしょう。見た目から与える影響は大きくなりますので、すでにスーツや革靴、腕時計を持っている方でも、見窄らしい格好に見えないよう配慮する必要があります。
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転職活動の流れ
転職活動の一般的な流れをお伝えします。
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情報収集
転職をしたい業界や企業についての情報収集をおこなう段階です。業界や企業ではどういった能力が求められ、どれくらいの年収が普通なのか、キャリアプランはどうなっているのかなど、自分が働くことを想定して情報を集めていきましょう。また、転職をしたい業界や企業が定まっている状態でも、いろいろな求人情報を見ることをおすすめします。
現在の自分が知っている業界や業種以外にも、世の中には数多くの仕事が存在しています。そのため、興味が薄い求人情報だとしても新しい知見を得たり、考え方が変わったりする可能性があります。第一希望の業界や企業が決まっていても、幅広い情報に触れるよう意識してみてください。
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書類作成・応募
応募したい業界や企業が決まったら、履歴書や職務経歴書を作成して実際に応募をしていきます。書類を作成する前の段階で自己分析や企業分析をおこない、自分の強みと弱みは何か、業界や企業で求められている人物像はどのようなものか、志望動機をどう書くかなどを定めていきましょう。
書類を作成する際は、書き連ねる内容の主軸、中心にするものを決めていると内容にまとまりが出てきます。また、転職活動で作成する書類は企業に評価されるものを作成する必要がありますので、この文章を読んだ際に企業はどのように感じて、どのように思うか、読みやすくするにはどのような部分を改善すればよいかなどの観点が必要です。加えて、自分で書いた文章は、自分自身では客観的な評価がしづらくなります。そのため、家族や友人にチェックをして貰うこともおすすめします。
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面接・選考
今いる企業でプレゼンが多い方や営業、司会業などをしている方は、面接でもスムーズに話せるかと思います。しかし、人前で話す仕事をしていない方は、面接で緊張してしまい、うまく話せなくなることも多いです。そのため、面接についても事前に練習しておくことをおすすめします。
WEB上で情報を調べると、模擬面接をしているサービスも見受けられます。また、転職エージェントを利用すると、模擬面接や面接対策ができることが一般的です。それ以外の面接対策としては、自己PRや志望理由など、必ず訊かれる質問の答えを紙に書き出しておく、面接官から質問されたことを想定して声に出して話す、スマートフォンで自分がどう見えているかを確認する、などがあります。
加えて、コロナ禍の影響で初期段階の面接をリモートでおこなう企業も増加しています。リモート面接(オンライン面接)では対面の面接とは違い、電波環境やカメラに対する目線、声のボリュームなどについても配慮する必要がありますので、これらについても注意しなくてはなりません。
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内定・転職と入社準備
無事に内定が決まったあとは、現在所属している会社を退職するための行動に入ります。あなたが転職するということは、企業の役割やポストに空きができることになります。企業側はその穴を埋めるためにさまざまな行動をしなくてはならないため、上述したように退職の1ヵ月半〜2ヵ月前に退職の意向を伝えたほうがよいでしょう。
また、退職の意向は「自身の直属の上司」に伝えることが無難です。上司の仕事には部下の管理も含まれるため、上司以外の人に退職の意向を伝えることで、別の問題が発生してしまう可能性があるからです。加えて、転職を申し出ると引き留められることもありますが、転職の理由やきっかけなどはなるべくポジティブなものを伝えたほうがよいでしょう。
キャリアアップや新しい業界で働きたいなど、今いる会社では達成することが難しく、なおかつ自身が成長したい、このようになりたいなどのビジョンを伝えられると納得してくれやすいでしょう。加えて、内定を得たあとは転職先の入社日も決まりますので、今いる会社に退職の期日もはっきりと伝えるようにしましょう。
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転職活動を進めるためのコツ
転職活動を進めるためのコツを4つお伝えします。
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自己分析・他己分析をおこなう
自己分析とは、自分自身に質問をして、自分の強みや弱み、特徴、価値観、判断基準などを認識することで、他己分析とは、他人に自分がどういう人間かを告げてもらい、自分という人間を客観的に認識するものです。
【転職の目的を明確化する】の項目でお伝えしたように、転職活動を成功させるためには、自分が何を考えているのか、自分がどういう人間かを理解する必要があり、自分を把握したほうが自己PRなどもうまくいきます。面倒だと思う方もいらっしゃるとは思いますが、自己分析と他己分析はおこなうようにしましょう。
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企業の口コミ情報を確認する
WEB上で検索をすると、企業の口コミ情報が書き込まれているWEBサイトやWEBサービスを見ることができます。WEBサイトのなかには登録が必要なものもありますが、無料で利用できるものがほとんどです。企業の雰囲気や勤務形態などを知るために、WEBサイトやWEBサービスで情報収集をすることも転職活動では有効な方法といえるでしょう。しかし、口コミ情報はあくまで参考程度とし、すべてを鵜呑みにしないように注意しましょう。
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転職フェアや合同説明会に参加する
転職サイト・転職エージェントなどが主催をする、転職フェアや合同説明会に参加することも転職活動では有益です。自分の興味がある業界や企業はもちろん、会場でたまたま参加した企業の説明を聞いて、考えが変わることもあるでしょう。また、転職フェアなどは企業の会社員の話が聞けるため雰囲気などもつかみやすく、複数社を一度に回ることができるので、情報収集としての質も効率も高いものであるといえます。
転職フェアなどは常時開催されているものではありません。しかし、WEB上で検索をすると、直近のイベントが検索結果として出てきます。自宅から近いものがあれば積極的に参加して、自身の転職活用に活かすようにしましょう。
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転職エージェントに相談する
転職エージェントとは、「人材が欲しい企業」と「転職先を探している人」のマッチングをサポートする企業のことです。転職エージェントでは、転職希望者の要望を聞き、条件に合致する企業のリストアップ、書類選考、面接の手続き代行などをおこない、転職活動全般を支援することが一般的です。
また、基本的に転職活動は自分1人でおこなうものですが、転職エージェントでは担当がつくことが非常に多くなっており、担当者の協力を得ながら転職活動に打ち込めるというメリットがあります。転職エージェントを利用する際は、基本的に情報登録が必要なので億劫になる方もいらっしゃると思います。しかし、自分1人では見つけることのできなかった転職先の情報や視点を得ることもできるので、転職を決めた際には検討したいサービスの一つといえるでしょう。
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転職活動の相談は「R-Stone」を活用しよう
弊社R-Stoneは、IT・WEB・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。各業界に特化した専任のコンサルタントが転職活動のサポートに入るため、業界の動向や取引先企業についての知見が深いという強みがあります。また、転職活動中の支援はもちろん、内定が決まったあとの入社準備、現職の退社交渉などもしっかりとサポートさせていただいております。
弊社が実施したコンサルタント面談では、「満足度88%」の高評価をいただき、転職成功者の声というWEBページでは、多くのご利用社様の体験談も掲載させていただいております。ご利用者様が希望するキャリアプランをチーム体制でフォローさせていただき、あなたの持ち味を活かしたサポートをおこないますので、ぜひともご遠慮なくお申し付けください。
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まとめ
転職活動は負荷の高い行動であり、「満足できる転職」をするためには事前準備が欠かせません。そのなかでも、転職の目的を持つこと、自分の軸を定めることは重要な項目になってきます。自己分析や他己分析をしっかりとおこない、転職活動を進めていきましょう。