転職はとりあえず応募するのが正しい?メリット・デメリットや成功させるコツを紹介
「とりあえず応募」するのが転職成功の秘訣と聞くと、実際に成功につながるのか、疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。
本記事では、「とりあえず応募」するメリット・デメリットを詳しく掘り下げるだけでなく、転職活動をスムーズに進めるコツを解説します。
また、内定をもらったあとの対応や、求人を見つけて応募するためのアドバイス、転職エージェントの活用法など、転職活動に役立つ具体的な情報をお伝えします。
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Contents
- 1 とりあえず応募するメリット・デメリットを解説
- 2 求人募集で転職成功させるためのコツ
- 3 とりあえずの応募に転職サイトがおすすめな理由
- 4 まとめ:とりあえずの応募には転職エージェントを活用!
とりあえず応募するメリット・デメリットを解説
転職活動は一つの大きな決断で、どの企業に応募すべきかを選ぶのは簡単なことではありません。一方で、「とりあえず応募してみる」アプローチにはさまざまなメリットがあります。
今回は、「とりあえず応募」する場合に把握すべきメリットとデメリットを説明します。参考にして、より良い転職活動をおこなってください。
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転職活動に慣れる!とりあえず応募するメリット
短期的には大きな成果が見えなくても、「とりあえず応募」することには、自分自身の成長や理解を深める大きなメリットがあります。
「とりあえず応募」すると何がうれしいのか、メリットを5つに絞ってご紹介します。
- 転職への関心や認識が高まる
- 面接への慣れ
- 理想の企業と出会える可能性の拡大
- 自分が評価される傾向の理解
- 採用担当者との直接のやり取りの経験
一つひとつ詳しく見ていきましょう。
転職への関心や認識が高まる
転職活動に対する関心・意識が高まる利点があります。意識の高まりはとても重要なことで、活動へのモチベーションアップにつながります。応募する行動自体が、転職活動を始めるうえでの第一歩となります。
面接への慣れ
面接に慣れる効果もあります。最初は緊張するかもしれませんが、面接を経験するたびに緊張感も減っていきます。
また、面接でどのような質問が来るのか、自分がどう答えるべきかを考えることも、将来的にあなた自身のプロフェッショナルなスキルを磨くことにつながります。
理想の企業と出会える可能性の拡大
理想の企業と出会える可能性が高まる利点もあります。1つだけの企業に応募するより、複数の企業に応募し、さまざまな企業との出会いのチャンスを広げることができます。出会っていくなかで、想像していなかった企業で働くことが最適だと気付くかもしれません。
自分が評価される傾向の理解
「自分が採用される企業の傾向をつかめる」メリットもあります。複数の企業に応募し、選考を受けることで、自分がどのような条件や環境下で評価されるのか、パターンを見つけることができます。
あなたが採用された企業と採用を見送られた企業には、それぞれに特有な傾向やパターンが存在するはずです。パターンを理解し、より自分に合った転職活動ができるようになります。
採用担当者との直接のやり取りの経験
採用担当者と直接やり取りする機会があるのはメリットです。複数の企業に応募し、企業ごとの採用過程や、自分が評価される流れを学び、次に活かせます。やり取りの経験は、自分がどのような企業と相性が良いかを見極めるうえでも大切です。
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予定調整が大変?とりあえず応募するデメリット
求人に応募する際は自分の管理能力や時間を考慮し、適度な数の企業に応募するのが推奨されます。
「とりあえず応募」で生じる可能性があるデメリットを4つ紹介します。
応募数が増えすぎ、全てを把握し管理することが難しくなる
- 見せかけだけの求人に直面する
- 過度な応募は、最終的に採用されるか見極めが難しい
- 採用の過程での日程の調整手配が複雑で煩雑になる
応募数が増えすぎ、全てを把握し管理することが難しくなる
求人に応募しすぎると、どの企業からどのような返信が来たのかの把握が難しくなることがあります。
大量の返信メールが届くとメールを管理するのが大変で、結果として、転職活動へのモチベーションが下がる可能性もあります。
見せかけだけの求人に直面する
大量に応募すると、いわゆる「釣り求人」の被害に遭う可能性も増えます。
釣り求人とは、求人情報が実際の職場環境や仕事内容と異なるケースを指し、選考の段階が進むと初めて事情が分かるような求人です。たくさんの求人に応募するほど、遭遇するリスクも増えます。
過度な応募は、最終的に採用されるか見極めが難しい
たくさんの求人に応募すると、どの企業が採用する可能性が高いのか見極めが難しくなります。
応募数が増えると管理が困難になることで、転職活動が停滞するケースもあるため注意が必要です。
採用の過程での日程の調整手配が複雑で煩雑になる
複数企業に応募すると採用の過程での日程の調整手配が複雑で煩雑になることがあります。
企業Aから内定をもらったときに、企業BやCからも選考の結果を待っていると、A社からの返答を求められる状況が生じやすくなります。結果として、本来入社すべきだと思う企業に入社できない事態が生じることもあります。
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とりあえず企業に応募する際の注意点
とりあえず企業に応募するのは、新たな機会を広げる方法として有効です。
しかし、成功につながるためには、いくつかの注意点を押さえるのが重要です。以下、4つのポイントを詳しくご説明します。ぜひ参考にしてみてください。
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内定をもらっている場合は正直に伝える
ある企業にとりあえず応募しようと思った際、他の企業からすでに内定を得ている場合、内定を隠さなくても大丈夫です。なぜなら、内定を受けていた事実は、あなたの能力や魅力を証明する一つの要素だからです。
ただし、情報を伝えるタイミングは大切です。無闇に話題にする必要はありませんが、面接で「他社からの内定の有無」を問われた際には、正直に伝えましょう。「もちろん、私は貴社を選びたいと考えています」と、意志も一緒に伝えることで、あなたの積極性をアピールできます。
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条件によって断る勇気も持つ
応募する企業の中には、あなたが望む条件に合わないものもあるでしょう。合わない場合には、断る勇気を持つことも大切です。
特に、仕事の内容や勤務地、給与など、自分が妥協できないポイントは慎重に考えてください。条件が合わない企業にとりあえず応募し、内定を受けてしまうと、あとで納得いかない結果につながる可能性があります。
もし、内定を辞退する場合には、電話やメール、郵送など、企業から指示された方法でおこなうのがベストです。ただし、不安になることなく、淡々と事実を述べて断ることが求められます。
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応募書類に不備がないか確認する
とりあえず企業に応募する際には、応募書類がきちんと完成しているか確認しましょう。応募書類はあなたの第一印象を左右します。もし、不備があると企業からの評価を下げることになります。
応募書類を作成したあとは、少し時間を置いてから再度確認し、抜け漏れがないかチェックしましょう。
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一気に進めてダラダラ続けない
転職活動は、できるだけ一気に進め、期間を限定するのが望ましいです。複数の企業から同時期に内定を得ることで、企業間の比較が可能となり、自分が納得のいく結果を得られる確率が高まるからです。最近は面接をオンラインでおこなう企業が増えており、効率よく面接を受けることが可能となっています。
最初に転職の方向性を決めたなら、方向性に合った企業をリストアップします。そして、リストに基づき、同じ時期に応募をおこないます。
注意点としては、「興味を持った企業に1社1社応募し、結果が出てからまた応募する」方法は避けるべきで、1社1社結果を待つ方法では、内定時期がばらばらになり、比較検討が難しくなる点です。
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とりあえず応募するか迷った際の対処法
転職を考えているとき、多くの人が「とりあえず応募するかどうか」迷います。しかし、迷っている時間があるなら、エネルギーを応募に向けて使うことが重要です。
多くの企業に応募することのメリット
応募する企業を増やすことで、最終的に得られる選択肢が広がります。実際のところ、転職活動における求人から採用に至る率の平均は大抵30%前後に集まります。つまり、10社に応募して3社からの返事があるのが平均的な結果でしょう。もし1社だけに絞って応募すると、採用確率はさらに下がる可能性があります。
応募数が増えれば、自分に適した企業を選びやすくなります。転職活動は自分自身のキャリアを左右する重要な活動ですので、選択肢が広がることは大きなメリットです。
応募する前のチェックポイント
多くの企業にとりあえず応募するのは、ある程度の前提条件を設けたうえでおこなうべきです。仕事内容・給与体制・通勤条件など、自分が重視するポイントを事前にリストアップしておきましょう。重視する条件を満たす企業に絞って応募すれば、無駄な時間を使わずに効率的な転職活動が可能となります。
また、面接の段階で「本当にこの企業で働きたいのか」を迷うこともあるかもしれません。しかし、面接時点で迷ってしまうと、採用のチャンスを逃してしまう可能性があります。
面接は企業があなたを評価する場ですが、同時に自分自身が企業を評価する場でもあります。面接は企業が自分にとって良い職場かどうかを判断する最後の機会です。
最終的な決定は面接が終わったあとで十分です。面接後になってからでも自分にとって最善の選択ができます。面接が終わるまでは、面接に全力を尽くし、転職活動そのものを知り尽くすことが大切です。
後悔は脇に置いて、積極的に面接に臨むことをおすすめします。
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求人募集で転職成功させるためのコツ
転職は新しい環境で自分自身を成長させる絶好の機会です。一方で、適切な転職をおこなうためにはいくつかの重要なポイントを理解し、注意が必要です。
以下、大きく4つのポイントを詳しく説明します。
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転職する理由を明確にしておく
転職する理由は人それぞれで、現職での不満を解消したい、新たなスキルを習得したい、収入を増やしたいなど、多岐にわたることでしょう。しかし、重要なのは、単に現職の不満解消だけでは、転職理由にならないことです。
不満解消だけが目的ですと、新たな職場で異なる不満が発生したとき、不満を乗り越える力が足りずにまた転職を繰り返す可能性があります。そのため、あらかじめ自己分析をおこない、自分が何を求めて転職を考えているのか、何を実現したいのかを明確にするのが重要です。
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企業情報を細かくリサーチする
転職先となる企業の情報を十分にリサーチするのも欠かせません。求人情報には企業のメリットや良い点が中心に掲載されていますが、デメリットや悪い点はあまり目立たないかもしれません。
そのため、自分が応募を検討している企業の情報を細かくチェックし、他の情報源も活用して企業の実情を把握しましょう。把握したうえで、自分自身にとって、チェックした企業で働くことが本当に合っているのかを判断する必要があります。
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求人応募した企業を整理しておく
就職活動を進めていく中で、多くの企業に応募をおこなっていくことでしょう。どの企業に何のために応募したのかをリスト化し整理するのが重要です。企業名だけでなく、応募したポジションや待遇、業務内容なども一緒に記録しておくと、あとから見返したときにそれぞれの企業がどのようなものであったかが一目でわかります。
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転職エージェントからプロのアドバイスをもらう
転職エージェントを活用するのも転職成功の一つの秘訣です。
転職エージェントは求人情報の提供だけでなく、職務経歴書の添削や面接対策、条件交渉の代行など、転職活動のあらゆるフェーズでサポートをおこなっています。
一人で転職活動をおこなうのが難しいと感じている人は、専門の知識と経験を持つ転職エージェントからアドバイスをもらうことを検討してみてください。ただし、エージェントによって提供される支援内容は異なりますので、自身のニーズに最も適合するサービスを選びましょう。
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とりあえずの応募に転職サイトがおすすめな理由
転職を考えているけれど、具体的な行動をどこから始めたら良いのかわからない。そんなあなたにおすすめなのが、転職サイトを使ったとりあえずの応募です。
「とりあえず応募」に転職サイトを活用するのが転職活動の有効な手段となる理由を3つに分けて詳しく解説します。
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転職未経験でもノウハウを教えてくれる
初めての転職活動は、何をどう進めれば良いのか迷うことも多いでしょう。その際に役立つのが、転職エージェントが運営する転職サイトの存在です。転職エージェントは、応募書類の作成方法や面接の対策など、転職活動に必要なノウハウが豊富で頼れる存在です。
例えば、自己PRの書き方や履歴書の書き方、面接での答え方など、具体的なアドバイスを受けられます。転職エージェントによるサポートは、転職活動初心者が自力でおこなうよりも的確な活動を進められるので、転職成功の可能性を高めてくれます。
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企業の間に入って交渉してくれる
転職サイトを通じての応募で、求職者と企業の間に立って交渉をしてくれる専門のキャリアアドバイザーの支援を受けられます。転職活動では、転職者自身が企業と直接交渉するケースもありますが、直接交渉には時間と労力、交渉力が必要です。
例えば、面接の日程調整や年俸の交渉など、自分でおこなうと大変なやりとりも、転職サイトを利用すればキャリアアドバイザーが代わりにおこなってくれます。あなたは、応募書類の作成など、他の重要な転職活動に集中できます。
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信頼できる求人を案内してくれる
転職サイトは、多くの求人情報を提供しており、多数の求人の中から自分に合った求人を見つけることができます。また、転職サイトは企業と直接契約を結んで求人情報を掲載しているため、信頼性が高い情報を得ることができます。
求職者の希望や条件に合わせて、適切な求人を提案してくれるため、求職者自身が求人情報を探す手間が省けます。また、企業が条件を厳格に設定している場合でも、転職サイトを利用すれば求人情報を提供してくれることが多いです。
アールストーンは、リクルートの「グッドエージェント賞」やマイナビの「THE BEST MATCHING OF THE YEAR」など、転職サイトとして高い評価を得ています。2つの賞は、転職者と企業のマッチング実績や転職者からの満足度などを基準に選ばれ、それがアールストーンが第三者からも信頼される転職サイトという客観的な評価になっています。
転職活動の一歩として、転職サイトの利用をぜひ考えてみてください。
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まとめ:とりあえずの応募には転職エージェントを活用!
転職活動を始める際、「とりあえず応募」をしてみるメリットとデメリットをご紹介しました。
- とりあえず応募」のメリットは転職活動への慣れと可能性の発見、デメリットは予定調整の難しさ。
- 「とりあえず応募」する際は、内定情報を正直に伝え、断る勇気が重要。
- 転職成功のために、転職理由の明確化、企業情報のリサーチ、応募企業の整理、プロのアドバイスが必要。
重要となるのが、転職エージェントの活用です。転職エージェントを通じて応募をおこなうことで、上記デメリットの軽減が可能です。
エージェントは各企業の求人情報を詳細に把握しており、あなたの転職条件や希望に合う求人を提案してくれます。また、応募書類の作成支援や面接対策のアドバイスなど、プロの視点から具体的なサポートを受けることができます。
「とりあえず応募」する際には、メリットを活かし、デメリットを抑えるために、転職エージェントの活用を検討してみてはいかがでしょうか。