インフラエンジニアの志望動機の書き方と例文を紹介。未経験では何をアピールする?
インフラエンジニアの志望動機で押さえるべきポイントを解説します。まずはインフラエンジニアの仕事内容を把握するのが大切です。
志望動機では、インフラへの興味や関連する経験・スキルを具体的に説明し、入社後のビジョンも示しましょう。
経験の有無によって強調点は異なりますが、前職への不満や待遇面ばかりを強調するのはNGです。参考になる志望動機の記入サンプルも紹介しています。
Contents
インフラエンジニアの仕事とは
志望動機を考えるには、仕事内容の理解が大切です。
ITシステムの基礎インフラ(サーバー、ネットワーク、データベースなど)の設計から保守までを行う仕事です。利用者がスムーズにシステムを使えるよう、縁の下の力持ちとして活躍します。
動機を話す際は、インフラエンジニアの役割への理解と関心を示すことが大事です。
関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容や転職で必要なスキルなど徹底解説
インフラエンジニアの志望動機に書くべき事項
志望動機では以下の3点を明確に伝えることが大切です。
エンジニアの中でもインフラエンジニアを志望する理由
なぜインフラエンジニア志望かを説明しましょう。
興味を持ったきっかけやエピソードを交え、仕事内容や魅力に触れると説得力が増します。
志望企業を選んだ理由
なぜ志望企業を選んだのかを伝えます。事業内容や企業文化、強みなどを踏まえ、価値観がマッチしている点を説明しましょう。
「貴社は最先端のクラウド技術を活用し、お客様のビジネスに革新をもたらしている点に魅力を感じました。私もイノベーションを起こせるインフラエンジニアになりたいと考えており、貴社でスキルを磨きたいと思っています」などの内容です。
志望企業で実現したいことやキャリアプラン
入社後に何を実現したいのか、キャリアプランを述べます。企業の方向性と自分の目指す方向が同じことを示し、活躍する意欲をアピールできます。
参考記事:インフラエンジニアのキャリアパスを未経験も含めて解説。求められるスキルやおすすめ資格も
インフラエンジニアの選考でアピールできる強みとは
選考ではどのような強みが重視されるのか、項目別に見ていきましょう。
幅広いITスキル
サーバーやネットワーク、セキュリティなど、ITインフラ全般に関するスキルが重視されます。特に、サーバーOSの知識、通信機器の設定、セキュリティの知見は必須です。
クラウド利用が増え、AWSの知識も必須になりつつあります。プログラミング能力、運用・保守のスキルも重視されます。
幅広いITスキルをアピールできると有利です。未経験でも、学ぶ意欲を示すことは大切です。
IT系職種の経験
実務経験が重視されますが、他のIT職種経験があればアピール可能です。
例えば、ヘルプデスク経験は、コミュニケーションと問題解決能力を示せます。プログラマーやWEBデザイナー経験からは、インフラの基本的な理解をアピールできます。また、プロジェクトマネージャーやITコンサルタント経験は、システムへの理解とコミュニケーション能力を示します。
保有資格
インフラエンジニアにおすすめの資格として、以下が挙げられます。
- ・情報処理技術者試験(基本情報・応用情報、ITストラテジスト・システムアーキテクト試験など)
- ・情報処理安全確保支援士
- ・AWS認定
- ・LinuC
- ・CCNA
上記資格は、ITの基礎知識、セキュリティ、クラウド、OS、ネットワークなど専門分野のスキルを証明できます。
高いポテンシャル
未経験者は資格取得や目標への熱意を強調するのが重要です。
例えば、資格取得に積極的に取り組んでいる点を強調します。資格勉強を通じ、基礎知識を身につけ、実務で活かせる技術を学んでいることをアピールできます。
また、将来的にはインフラ設計に携わりたいなど、目標を示すことで、高いポテンシャルを感じさせられます。
インフラエンジニアの志望動機NGパターン
自分の志望動機に当てはまっていないか確認しましょう。
条件や待遇面のみを理由に挙げている
給与や休暇だけを志望理由にするのは避けて、会社に対する真の熱意を示しましょう。
- ・給与が高い
- ・休日が多い
- ・残業が少ない
こうした点だけを強調すると、転職意欲が条件次第と受け取られかねません。代わりに、志望企業の特色や自己のスキルを活かせる点、企業理念への共感を表現しましょう。
教育体制を理由にするなど学ぶことしか考えていない
- ・長期の新人研修
- ・充実したOJT
- ・資格補助充実
上記を強調し過ぎると、転職後の貢献よりも教育を受けることに重きを置いていると見られかねません。教育体制の魅力を語る際は、教育を糧にどう成長し、会社に貢献したいかも含めた表現が大切です。
前職のネガティブな面を強調している
「人間関係が合わなかった」「残業が多かった」などといった話は慎んで、新しい職場での活躍意欲と肯定的なビジョンを語りましょう。
志望動機では、前の仕事から得たスキルや経験を肯定的に語り、新しい場所でどう生かしたいかを中心に話すことです。質問されたときは、転職のポジティブな理由や、成長意欲を伝えるとよいでしょう。
インフラエンジニアの志望動機の例文
インフラエンジニア経験の有無別に、志望動機の例文を掲載します。
経験者の志望動機の例文
経験者の例文1
私は現在、システム運用・保守業務を担当しており、より効率的で安定したシステム運用をめざして日々改善活動に取り組んでおります。
効率的なシステム運用のためには、初期段階からの関与が不可欠なことに気付き、貴社のインフラエンジニア職に興味を持ちました。
貴社では、私の経験を生かし、大規模システムの運用改善や開発業務に挑戦できると考えています。目標は、プロジェクトマネージャーとして会社の成長に貢献する未来です。
機会をいただければと思います。よろしくお願いします。
経験者の例文2
私は10年以上、金融機関の基幹システムの設計・構築・運用に携わってきました。この間、24時間体制の監視やインシデント対応を通じ、インフラの重要性を深く理解しました。
クラウドシフトが進む中、私はクラウド設計開発スキルを身に付けるべきだと考えています。貴社のクラウドを用いた開発への積極的取り組みに魅力を感じ、応募しました。
貴社の業務を通じて、インフラエンジニアとしての専門性を磨きつつ、自身の市場価値も高めていきたいと考えております。
未経験者の志望動機の例文
未経験者の例文1
現在携帯電話販売職で働きながら、技術的サポートへの関心を深め、貴社のシステム運用・保守職に興味を持ちました。顧客対応経験を通じて問題解決能力を磨き、IT分野への関心も高まっています。
学生時代はIT関連のアルバイト経験があり、現在はLPIC Level 1、CCNAの資格取得を目指して学習中です。学んだ知識を活かし、貴社に貢献したいと考えています。
未経験者の例文2
大学で初めてプログラミングに触れ、受けた感動からIT技術への興味を持ち続けてきました。学生時代はデータ分析コンテストへの参加やアプリ制作にも挑戦しました。
インフラエンジニアの役割の重要性を知り、ネットワーク分野への興味から現在はCCNAの取得を目指しています。貴社のネットワークインフラ構築・運用の実績と技術力に惹かれ、貴社で成長できる機会を求めています。
私は向上心と努力で、未経験からでも貴社の戦力となる自信があります。何卒よろしくお願い申し上げます。
まとめ
インフラエンジニアの志望動機の準備方法を具体的に解説してきました。
- ・経験者は実務経験、今後のキャリアビジョン
- ・未経験者は資格取得、学習意欲、ポテンシャル
上記のアピールが重要です。待遇面や、教育制度ばかり強調するのは避けましょう。
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