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転職コラム

アプリケーションエンジニアの仕事内容とは?必要なスキルや転職方法も紹介

アプリケーションエンジニアの仕事内容とは?必要なスキルや転職方法も紹介

私たちの生活やビジネスに欠かせないアプリケーションを開発するのが、アプリケーションエンジニアです。

企業の業務効率化につながる業務アプリ、YouTubeやGoogleのような便利なWEBアプリ、スマートフォンで動作するモバイルアプリなど、アプリケーションエンジニアが手がけるアプリの種類は実に多彩です。

本記事では、多岐にわたるアプリケーション開発の全貌と、求められるスキルや知識、目指し方を詳しくご紹介します。

アプリケーションエンジニアの仕事内容とは

アプリケーションエンジニアは、スマートフォンやパソコン用のアプリケーション開発に従事します。業務アプリからWEBアプリ、モバイルアプリまで、さまざまな種類のアプリがあり、要件定義や設計からプログラミング、リリース後の保守・運用まで、開発の全工程に関わります。

プログラミングだけでなく、ネットワークやセキュリティ、データベース、クラウドコンピューティングやAIなど、幅広い知識が求められる職種です。

アプリケーションエンジニアが開発するアプリの種類

アプリケーションエンジニアは、私たちの生活やビジネスに欠かせないさまざまなアプリケーションを開発します。主に、業務アプリ、WEBアプリ、スマートフォンアプリの3種類のアプリ開発を担当します。

業務アプリ

業務アプリは、企業内の業務効率化や経営課題の解決を目的とした専用のソフトウェアです。

具体的には、顧客管理システム、経営資源計画(ERP)システム、グループウェアなどがあげられます。顧客管理システムでは、顧客の情報を一元管理し、営業活動の効率化を図ることができます。ERPシステムは、企業の基幹業務となる生産管理、販売管理、在庫管理などを統合的に管理するシステムで、経営の最適化に役立ちます。グループウェアは、社内の情報共有やコミュニケーションを円滑にするためのツールです。

業務アプリの開発には、C言語やJava、PHPなどの汎用性の高いプログラミング言語が使われます。企業のニーズに合わせて最適な言語を選ぶため、アプリケーションエンジニアには幅広い知識と柔軟な対応力が求められます。また、業務の効率化や課題解決につながるよう、業務プロセスの深い理解も重要となります。

WEBアプリ

WEBアプリは、WEBブラウザを通じて利用されるアプリケーションです。

YouTubeや楽天市場、Google検索エンジンなどの大規模なサービスから、個人向けの小規模なツールまで、さまざまなWEBアプリが存在しています。私たちの生活に欠かせないWEBサービスの多くがWEBアプリとして提供されています。

WEBアプリ開発では、ユーザーインターフェースを構築するフロントエンドと、サーバーサイドのシステムを構築するバックエンドの2つの領域があります。

フロントエンド開発では、HTML/CSS、JavaScriptなどの技術が必要とされ、ユーザーにとって使いやすいUIを実現するのが重要です。一方、バックエンド開発では、PHP、Python、Rubyなどのサーバーサイド言語を使って、データベースとの連携やビジネスロジックの実装をおこないます。セキュリティやパフォーマンスにも留意する必要があります。

スマホアプリ

スマートフォンの普及にともない、アプリの開発需要も高まっています。スマートフォンアプリには、コミュニケーション、エンターテインメント、旅行、財務、健康、教育、ビジネス支援アプリなど、さまざまな種類があります。 iOSやAndroidなど異なるOSごとの専門性が必要不可欠で、開発者はOSごとの知見を深く習得しなければなりません。

iOSアプリ開発では、主にSwiftやObjective-Cが使われます。SwiftはAppleが開発した比較的新しい言語で、シンプルな構文と高い生産性が特徴です。

Androidアプリ開発では、JavaやKotlinが主要な開発言語として使用されています。Kotlinは、GoogleがJavaに代わる公式言語として採用した比較的新しい言語です。スマートフォンユーザーの増加にともない、アプリ開発の需要は高まっていますが、対応できるエンジニアが不足しているのが現状です。

アプリケーションエンジニアの業務内容

アプリケーションエンジニアの主な業務は、アプリケーションの要件定義・設計から開発、保守運用まで広範囲に及びます。

要件定義・設計

プロジェクトの最初の段階では、クライアントの要望をヒアリングし、開発するアプリケーションに必要な機能を洗い出します。ヒアリングの際、ユーザーの利用シーンや目的を十分に把握し、要件を明確化するのが重要です。

要件を明確にしたうえで、実現可能な仕様を検討し、設計書にまとめていきます。設計書には、アプリケーションの全体像、機能の詳細、データ構造、画面遷移図などが記載されます。設計の段階で、開発工数やコストなども見積もられます。

要件定義・設計の段階では、チームメンバーや顧客との綿密な打ち合わせが欠かせません。

開発(プログラミング)

設計が固まったら、いよいよプログラミングに取りかかります。WEBアプリケーションであれば、HTML、CSS、JavaScriptなどを使ってフロントエンド(ユーザーインターフェース)を構築し、Ruby on RailsやPHP、Javaなどでバックエンド(サーバーサイド)を開発します。

開発中は、動作検証を繰り返しおこない、バグがないか入念にチェックします。また、コーディング規約に沿ってプログラムを書くことで、保守性の高いコードを心がけます。チーム開発の場合は、Gitなどソースコード管理ツールを活用し、コードの共有と並行作業を効率的におこないます。

アプリの保守運用

アプリケーションの開発が完了し、リリースしたのちは保守運用フェーズに入ります。

保守・運用の段階では、ユーザーからの問い合わせ対応や、バグ修正・機能改善などをおこないます。定期的にアプリケーションのパフォーマンスやセキュリティ状況を確認し、必要に応じて対策を講じます。

また、サーバーの監視やデータのバックアップ、障害発生時の対応など、アプリケーションを安定して稼働させるための業務も重要です。場合によっては、クラウドサービスの利用や自社サーバーの構築・運用をおこなうこともあります。保守運用では、継続的な改善とユーザーサポートが欠かせません。

アプリケーションエンジニアに求められるスキル

アプリケーションエンジニアには、プログラミングスキルをはじめ、システム開発全般に関する幅広い知識が必要とされます。

プログラミングスキル

アプリケーションエンジニアに必須のスキルがプログラミングです。開発するアプリケーションの種類によって使用する言語は異なりますが、いずれも論理的思考力とコーディング力が不可欠です。

例えば、業務系アプリではJava、C#などのオブジェクト指向言語が多く使われます。オブジェクト指向のコンセプトを理解し、クラスの設計やインスタンス化、継承などの概念を適切に扱えることが重要です。

一方、WEBアプリではバックエンドにJava、go、Ruby、PHPなどのサーバーサイド言語が、フロントエンドにHTML、CSS、JavaScriptなどのマークアップ言語やスクリプト言語が用いられます。クライアントとサーバーの役割分担を把握し、双方の処理を連携させる力が必要となります。

またiOS向けのスマートフォンアプリならSwift、Android向けならJavaやKotlinが主流です。モバイルアプリ開発では、OSやデバイスの特性を考慮したプログラミングが求められます。

言語ごとに文法は違いますが、基本的な構文には似た部分もあるため、まずは1つの言語をしっかり学び、そこから他の言語へステップアップしていくのがおすすめです。

システム開発に関するスキル

アプリケーション開発はチームで進めることが多いため、メンバー全員がシステム開発の流れを理解している必要があります。要件定義、設計、実装、テスト、保守運用など一連の工程に携わるため、開発の全体像を把握しておくことが重要です。

特にリーダー的立場のエンジニアは、プロジェクト管理能力も求められます。スケジュール通りに開発を進め、品質を維持しつつ納期を守るには、現状を的確に把握し問題解決していく力が欠かせません。進捗管理、リスク管理、課題対応など、プロジェクト全体を見渡す視点が必要不可欠です。

また、顧客との窓口となるコミュニケーション能力も重視されます。要件をヒアリングし、開発内容を分かりやすく説明できることが求められます。

サーバーやデータベースに関するスキル

アプリケーションエンジニアには、サーバーやデータベース、ネットワークなどの知識も必要です。特にWEBアプリやスマートフォンアプリの開発では、サーバーサイドの処理やデータベースとの連携が欠かせません。

アプリケーションとサーバー、データベースがスムーズにデータをやり取りできるように設計するには、それぞれの仕組みを理解する必要があります。サーバーの役割や構成、データベースの種類と特徴、ネットワークプロトコルの基礎知識を身につけることが重要です。また、データベースの性能を最大限に引き出すには、SQLの知識も必要です。

近年では、セキュリティ対策の重要性も増しています。不正アクセスや情報漏れのリスクを回避するため、認証や暗号化の技術を習得し、アプリケーションやサーバーに適切な対策を講じることが求められます。

フレームワークに関するスキル

フレームワークとは、アプリケーション開発を効率化するための機能やルールをあらかじめ用意したソフトウェアのことです。同じような処理を何度も書くことを避け、生産性を高められるのが利点です。また、コードの品質を一定に保てるため、性能が安定し保守性も向上します。

フレームワークにはさまざまな種類がありますが、言語ごとに主要なフレームワークを押さえておくと、開発の幅が広がるでしょう。JavaならSpringフレームワーク、PHPならLaravelやSymfony、RubyならRailsなど、言語ごとにデファクトスタンダードとなっているフレームワークがあります。

使いこなすには学習が必要ですが、業務の効率アップにつながる力を身につけられます。フレームワークを活用すると、開発期間の短縮や保守性の向上が期待できます。

アプリケーションエンジニアになるには

アプリケーションエンジニアになるため必要なスキルとしては、プログラミング言語の習得に加え、システム開発の流れや手法、サーバーやデータベース、フレームワークに関する知識が求められます。

以下では、必要なスキルの習得方法や、就職・転職を有利にする方法を個別に見ていきましょう。

必要なスキルを習得する

アプリケーションエンジニアに必要なスキルを習得するには、大学の理工学部やIT系の専門学校で学ぶのが一般的です。教育機関では、プログラミングの基礎からシステム開発の手法まで体系的に学べます。

文系の学部でも、選択科目でプログラミング系の授業があれば履修しておくと役立ちます。また、プログラミングスクールに通ったりオンライン講座で学習したりして、実際に簡単なアプリケーションを作ってみるのも効果的です。

関連する資格を取得する

アプリケーションエンジニアになるには必須の資格はありませんが、以下のような資格を取得していると就職や転職に有利となります。

ITパスポート試験(国家資格)

IT全般の基礎知識を問う試験です。IT業界への就職を目指す学生にとって、第一歩として受験するのがおすすめです。ITリテラシーの習得状況を確認できる資格となります。

>> ITパスポート試験

基本情報技術者試験(国家資格)

ITエンジニアの登竜門とも言われる資格で、システム開発の基礎知識が問われます。IT知識以外にもシステムの管理・監査、情報倫理などITエンジニアの基盤となる知識を身につけることができます。

>>基本情報技術者試験

C言語プログラミング能力認定試験

C言語は歴史が古く実用的なプログラミング言語で、メモリやCPUなどハードウェアを操作できるため、コンピューターへの理解が深まり、プログラミングやアルゴリズムの基礎力を身につけられます。

>> C言語プログラミング能力認定試験

Java™プログラミング能力認定試験

Javaはオブジェクト指向プログラミングの基本を学べる言語で、企業向けアプリケーションやAndroidアプリの開発で使用されます。

>> Java™プログラミング能力認定試験

ITに特化した転職エージェントや転職サイトを利用する

アプリケーションエンジニアへの転職を考えている場合は、ITに特化した転職エージェントや転職サイトの利用がおすすめです。

例えば、アールストーンはIT/WEB/ゲーム業界に特化した転職エージェントで、専任のキャリアコンサルタントが求職者の経験やスキルに合った求人を紹介してくれます。企業との年収交渉もおこなってくれるため、希望の条件で転職できる可能性が高くなります。

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関連記事:アプリケーションエンジニアに転職するには?仕事内容・年収・将来性をご紹介

まとめ

アプリケーションエンジニアは、システム開発の要となる職種です。要件定義・設計から開発、保守運用まで幅広い業務を担当するため、論理的思考力とコーディング力、プロジェクト管理能力が求められます。

必要なスキルは専門学校やプログラミングスクールで学べるほか、ITに特化した転職サイトを活用するのもおすすめです。

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