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Javaとは?メリット・デメリットや特徴について徹底解説

Javaとは?メリット・デメリットや特徴について徹底解説

プログラミング言語を習得したいと思った方の中には、Javaを選択肢の一つとして考えられている方もいらっしゃると思います。この記事では、Javaのメリット・デメリットや特徴について解説していますので、ぜひご覧ください。

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Javaとは?

Javaは、オブジェクト指向のプログラミング言語です。どのようなプラットフォームでも動作するという特徴があり、組み込みシステムやIoT、スマートフォン向けアプリケーションなど様々なバックエンド開発に利用されています。堅牢さと処理速度に定評があることから、基幹システムの開発でも多く採用されています。

 

JavaScriptとの違い

JavaScriptは、1995年に当時人気だったJavaの人気にあやかる形で、LiveScriptという名称から改名されたもので、まったく異なるプログラミング言語です。Javaはバックエンド開発に使用され、JavaScriptはフロントエンド開発に使用されます。また、Javaはコンパイラ言語ですが、JavaScriptはインタプリタ言語です。

 

C言語との違い
C言語は、1972年に開発された言語で、後発のJavaはC言語を元に開発されました。C言語との最も大きな違いは、オブジェクト指向である点です。これにより開発効率が大幅にあがり、大規模開発にも応えられるようになりました。

 

Javaの特徴

 

・Java仮想マシン

Javaのファイルを実行するためにJava仮想マシン(Java Virtual Machine)というソフトウェアを使用します。それにより、Windows、macOS、LinuxなどのOSを選ばずに動作するため、様々な開発で利用されています。プログラムはコンピューター上ではなく、Java仮想マシン上で実行することから堅牢性も高いです。

 

・オブジェクト指向

プログラムの処理を部品化して扱うことができるため、再利用、拡張などに向きます。そのため、大規模開発で利用されます。

 

・ガベージコレクション

メモリ上の不要なデータを自動的に削除する仕組みです。そのため、開発者がメモリを手動で解放する必要が不要です。また、メモリーリークを起こしにくく安定性も高いです。

 

Javaのメリット

Javaを習得するうえでの4つのメリットを紹介します。

 

ライブラリーやAPIが豊富

Javaには、使用機会の多いプログラムを再利用できる形で提供されたライブラリや、外部のソフトウェアを共有して使用できるAPIが、標準で用意されています。また、第三者によるライブラリも豊富にあります。

 

処理速度が速い

Javaは、予め機械語に翻訳してから実行するコンパイル言語のため、高速に処理できます。

 

教材が多く学習しやすい

Javaは、習得するのに300時間程かかると言われており、習得するのが難しいプログラミング言語の一つです。しかしながら、世界的にも人気のプログラミング言語のため、書籍、学習サイト、スマートフォンアプリ、動画などが豊富にそろっており、学習しやすい環境が整っています。

 

プログラミング言語として需要が高い

Javaは世界的に人気のプログラミング言語です。TIOBEのThe Java Programming Languageによれば、Javaの人気ランキングは4位となっています(2024年6月時点)。また、テックリーチによれば、プログラミング言語別の年収ランキングで、Javaは8位となっており、需要の高さが伺えます。

 

Javaのデメリット

Javaを習得するうえでの2つのデメリットを紹介します。

 

オブジェクト指向の知識も必要

オブジェクト指向は、効率的で、不具合の対処がしやすいことから、大規模開発にも向きます。習得することでメリットがある一方で、学習の際は、プログラミング言語の習得と同時にオブジェクト指向を学ぶ必要があります。その理解は、初心者にはやや難しいとされています。

 

小規模な開発に不向き

Javaが大規模開発に向いている理由として、オブジェクト指向があげられ、パーツの流用や、拡張に適している点があげられます。小規模な開発では、流用や拡張の必要がそもそも必要ないことが多いため、他にもっと適したプログラミング言語があるとして、他のプログラミング言語が採用される可能性が高くなります。小規模な開発は、個人開発の案件が多いため、そうした案件を多く受注したいと考えている場合は、デメリットとなるかもしれません。

 

Javaの将来性

Javaは、WEBアプリケーション、スマートフォン向けアプリケーション、基幹システムの開発などに採用される非常に人気の高いプログラミング言語です。

将来において、トレンドを予測するのは難しいですが、例えば、下図は、日本と米国のDXの取組状況を示しています。全社戦略に基づいて取組んでいる割合が米国が68.1%なのに対して、日本は日本は54.2%となっており、これからも取り組んでいく必要があることを示しています。DX化に伴い、基幹システム開発の需要の高まることが予想されます。基幹システムの開発は、Javaが採用されることが多いため、将来的な需要が見込めます。

また、将来的には、AI分野の開発需要が拡大していくことが予想されます。AI開発はPythonが有利でしたが、Oracle社は、AI開発に向けてJava 22をリリースするなど、プログラミング言語自体の改良も進められています。

 

参考:DX白書2023(IPA)

 

Javaの学習方法

プログラミング言語の学習は挫折しやすく、ゴールも見えなくなってきがちです。まずは、ゴールを決めるところから始めましょう。Oracle認定Javaプログラマなどの資格を取得する、フリーランスとして案件にアサインする、IT企業に入社する前にスキルを学んでおきたい、などゴールを決めることで、挫折することなく学習を続けやすくなります。

目標によって学習方法も多少異なってきますが、一般的には、データ型、変数、条件分岐、繰り返し処理、メソッド、クラス、オブジェクト指向といったJavaの基本的なスキルを身に付けていくことになります。学習方法としては、書籍、プログラミングスクール、動画、スマートフォンアプリなど多数存在しているので、自分に合った学習方法を探すと良いでしょう。

 

まとめ

Javaはプラットフォームを選ばないことから、様々な開発で採用されています。堅牢で、開発効率が高く、処理速度が速く、ライブラリが豊富にある、といったメリットがあり、世界的に人気のプログラミング言語です。

AI分野の開発に向けてバージョンアップがなされるなど、テコ入れもあり、将来性も考えても、学習する価値はおおいにあると考えます。ぜひこの記事を参考にJavaの学習を始めてみてください。