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Pythonとは?特徴や人気の理由、活用場面をご紹介

Pythonとは?特徴や人気の理由、活用場面をご紹介

人気のプログラミング言語といえば、Pythonを思いつく人は多いのではないでしょうか?Pythonの特徴や活用場面を振り返りながら、その人気の理由をご紹介します。

 

 

Pythonとは

Pythonは1991年にリリースされ、当初のバージョンは0.9でしたが、オブジェクト指向が実装されていました。1995年には、Python1.0がリリースされ、ラムダ計算が実装され、2000年のPython2では、ガベージコレクションが実装されました。2008年のPython3では、print文の関数化、パッケージの再構成、文字列の型の変更などが実装されました。Pythonはライブラリやフレームワークが豊富にあることも特徴の一つですが、Python2でしか使用できないライブラリもあったことなどから、Python3がリリースされてからも、Python2は2020年までサポートされました。現在はバージョン3.12となっています。

 

Pythonの特徴

Pythonはオブジェクト指向かつ、インタプリタ言語です。オブジェクト指向は、システムを構築する際に、プログラム全体を設計図としてとらえ、機能の一つ一つを構成部品としてとらえる考え方です。具体的には、継承、クラス、例外処理、メソッドといった概念が用いられます。メンテナンス性の高く、大規模開発に向きます。インタプリタ言語は、ソースコードを1行ずつ取得し、機械語に翻訳してから、プログラムを実行するプログラミング言語です。コンパイルが不要で、その場でプログラムを実行できるため、デバッグがしやすいのが特徴です。

 

Pythonと他の言語との違い

既存のプログラム言語よりも、コードの書きやすさと可読性の高さを向上させることを目的として開発されたため、少ないコード量で、かつ簡潔に記述できるという点が大きな特徴です。

 

Pythonの活用場面

Pythonの用途事例をご紹介します。

 

データ分析

データ分析は多くの企業で取り入れられています。これまでは、経営者の思い付きや経験などにより判断をおこなっていたことがらを、データに基づき理論的な結果を元に判断ができるようになるからです。

Pythonには、豊富なライブラリがあり、中でもデータ解析に活用できるライブラリがいくつもあります。高速で数値計算するために用いられるNumPy、グラフ描画などデータを可視化するために用いられるMatplotlib、データ分析、操作をおこなう際に用いられるPandasなどです。

 

WEBアプリケーションの開発

Pythonは、WEBアプリケーションの開発も得意としています。例えば、FlaskやDjangoといったWEBアプリケーション向けに特化したフレームワークが存在します。Djangoを使った有名なサイトとしてInstagramがあげられるように、大規模開発にも向きます。FlaskはDjangoと比較すると軽量で高速という特徴があり、小規模開発に向きます。

 

業務作業の効率化

Pythonは、Robotic Process Automation(RPA)にも利用されます。RPAとは、業務プロセスの自動化のことで、例えばPywinautoを用いることで、Windowsアプリケーションを自動化できます。openpyxlを使用することで、Excelファイルなどのシートやセルの操作などができます。Seleniumを使えば、ブラウザーの自動化も可能です。

 

AI学習

人間が学習をするように、機械が学習をすることを機械学習あるいはAI学習といいます。機械には機械の学習方法があり、最近有名なものではディープラーニングという言葉があります。膨大なデータを読み込ませ、その中から、規則性のある特徴や法則を見つけ、様々なサービスなどに活用します。

Pythonは、こうしたAI学習の際にに活用されます。例えば、Googleが提供するTensorFlowを使用すれば、画像・音声認識、自然言語処理などの機械学習が可能です。また、Meta(Facebook)社が提供するPyTorchでも同様の利用が可能です。

 

Pythonの人気の理由

Pythonが人気の理由を解説します。

 

初心者でも覚えやすい

Pythonは開発段階からの構想の通り、短く可読性の高い記述ができるように開発されていることから、他のプログラミング言語に比べてコード量が少なく、また、Better error messagesにより、エラーメッセージが分かり易いなどの特徴もあり、初心者でも覚えやすいのが特徴です。

 

対応プラットフォームが豊富

Windows、macO、KivyやBeeWareを使用しiOS、Androidなど複数のプラットフォームで動作するアプリケーションを作成可能です。

 

汎用性が高くできることが多い

Pythonを用いれば、WEBアプリケーション、スマートフォンアプリケーション、デスクトップアプリケーション、データ分析・データ処理・機械学習などができます。

 

世界的に人気がある

PythonはAIや機械学習の開発において人気のあるプログラミング言語です。TIOBEの人気プログラミング言語ランキングでも2023年に引き続き、2024年も一位を獲得しています。

 

Pythonの学習方法

Pythonの学習方法をご紹介します。

 

独学で学習する

Pythonは他のプログラミング言語と比較して初心者にも学びやすく、独学でも学習しやすい言語です。Progateやドットインストールといったサービスサイトや、YouTubeなどの動画を活用して学ぶと良いでしょう。

 

オンラインスクールを利用する

Pythonは人気のプログラミング言語のため、Pythonに特化したプログラミングスクールもあります。データサイエンスやAIを目指すのであれば、そうしたコースを受講してもよいでしょう。

 

書籍を活用する

Pythonは人気のプログラミング言語のため、非常に多くの書籍が出版されています。書籍を活用することで、身に付けていくこともできますが、自分のレベルや用途に合った書籍を探すことが重要になります。

 

まとめ

Pythonの歴史や特徴、活用事例について解説してきました。AI、データ分析、アプリケーションの作成といったIT業界のトレンドにも対応でき、マルチプラットフォームに対応できるといった汎用性の高いプログラミング言語です。世界的にも人気の高いので、是非Pythonの習得にチャレンジしてみてください。