Javascriptとは?できることや強み、今後の将来性をわかりやすく解説
JavaScriptは、人気の高いプログラミング言語ですが、それほど人気のなかった時期もありました。現在の人気を獲得するにあたって、JavaScriptでどんなことができるようになったのか、その強みや将来性を解説していますので、ぜひご覧ください。
Contents
Javascriptとは
1995年に、当初はLiveScriptという名称でリリースされたインタープリター言語です。同年に人気だったJavaにあやかり、JavaScriptと改名しました。2005年には、GoogleマップのAjax、2006年にはjQueryのリリースなどにより次第に人気を集め、2008年にjitコンパイラの登場でJavaScriptの高速化が実現しました。同年にnode.js、2013年にReact、2014年にVue.jsなどのライブラリ、フレームワークの登場により、人気は拡大しました。多くのWEBサイトにJavaScriptが使用されています。
Javaとの違い
Javaは1995年にリリースされたオブジェクト指向のプログラミング言語です。Javaはコンパイルが必要なインタープリタ言語で、主にシステムやアプリケーションなどのバックグラウンド開発に使用されますが、JavaScriptはWEBブラウザで動作するスクリプト言語で、WEBサイト、WEBアプリケーションのフロントエンド開発に使用されます。
Rubyとの違い
Ruby1995年にリリースされたオブジェクト指向スクリプト言語です。RubyもWEBアプリケーションの開発でよく使用されるプログラミング言語ですが、主にサーバーサイドで使用されます。JavaScriptは主にユーザーインターフェース(UI)の開発に使用されます。
Javascriptでできること
JavaScriptは主にWEBサイトやWEBアプリケーションのユーザーインターフェース(UI)の開発に使用されます。以下、具体的な事例について簡単に見ていきます。
ポップアップウィンドウの表示
ポップアップウィンドウとは、例えば、WEBサイトやWEBアプリケーションなどで、ボタンや画像をクリックした際に、別のウィンドウが自動的に起動し、表示される機能のことです。HTMLやCSSでモップアップウィンドウの表示、非表示状態を作成し、jQueryや、window.openメソッドなどで制御するだけで作成可能です。
WEBサイトの作成
JavaScriptを使用して、WEBサイトを作成することができます。HTML、CSS、PHPなどでWEBサイトの構造やデザインを作成し、JavaScriptで表現や動作をつけます。
WEBアプリケーションの作成
ブラウザ上で動作するWEBアプリケーションを作成できます。例えば、動画配信サービスや、SNS、ECサイトなどです。開発にはVue.js 、Angular.js 、 Reactなどのフレームワークがよく用いられます。
WEBサイト上のアニメーション
WEBサイトにおいて、要素にアニメーションをかけたい場合に用いられます。cssでも、ある程度のアニメーションができますが、複雑なアニメーションや繊細なアニメーションは、JavaScriptで実装します。
WEBサイトの自動スクロール
WEBサイトに自動スクロール機能を導入することもできます。cssでも、クリック時に自動スクロールしたり、animationプロパティなどを利用してスクロールに応じて要素を変化させるなどできますが、複雑なアニメーションはJavaScriptで実装します。
その他
主にフロントエンド開発に使用できると解説しましたが、Node.jsなどを用いれば、JavaScriptでバックエンド開発もおこなえます。サーバーの構築、ファイルの読み書き、データベースとのやりとり、APIの提供などが可能です。
Javascriptの強み
JavaScritptの強みはブラウザで動作可能なプログラミング言語という点です。具体的に以下の特徴を解説します。
ユーザビリティが高い
開発者にとっては、開発環境の構築する必要なく、HTMLファイル、cssファイルなどを用意するだけで動作する環境となるため、使い勝手の良いプログラミング言語といえます。また、WEBページやWEBアプリケーションを利用するユーザにとっても、JavaScriptによって実装されたアニメーションやインタラクティブなUIなど、ユーザビリティの高いサービスを利用できます。
対応プラットフォームが豊富
iOSアプリであれば、SwiftやObjective-C、Androidアプリであれば、KotlinやJavaのように、プラットフォームに合わせてプログラミング言語を選択しますが、JavaScriptはwindws、mac、iOS、Androidなどで使用されるほとんどのブラウザでサポートされています。
将来性が高い
結論から言えば、JavaScriptは将来性の高いプログラミング言語といえます。既存の多くのWEBサイト、WEBアプリケーションのフロントエンド開発でJavaScriptが採用されており、新規にWEBサイト、WEBアプリケーションのUIを開発する際も、先行事例の多さからJavaScriptが採用される確率が高い傾向にあります。また、UIの開発に特化したフレームワークも多数あり、それらを活用することで開発がスムーズにおこなえます。JavaScriptと似たようなプログラミング言語はTypeScriptくらいしかないのも強みと言えます。
Javascriptの現状と今後の需要について
TIOBEでも人気プログラミング言語ランキング6位となっており、非常に人気の高いプログラミング言語であることが伺えます。日本でもJavaScriptエンジニアの需要は高まってきており、求人BOXによれば、JavaScriptエンジニアの平均年収は718万円程(下図を年収換算)となっており、国税庁によれば日本人の平均給与は461万円のため、一般と比較して高額の報酬が期待できます。
JavaScriptのスキルを磨き、最新の情報をキャッチアップし、フレームワークをマスターするなどすることで、JavaScriptエンジニアとしてのキャリアアップを目指していくことが可能です。
参考:求人BOX
まとめ
本記事では、JavaScriptでできることや強みを解説してきました。
node.js、React、Vue.jsなど人気ライブラリ、フレームワークのスキルやノウハウを身に付けることで、JavaScriptエンジニアとしての業務の幅を広げることができます。
この記事を参考にJavaScriptの学習を始めてみてはいかがでしょうか?