【PHP初心者向け】empty関数の使い方をわかりやすく解説
PHPプログラミングで、変数の状態確認は重要です。確認が必要なとき、empty関数は変数が「空」かどうかを簡単に判定できる便利な関数です。
本記事では、empty関数の基本的な使い方から、isset関数やis_null関数との違い、活用方法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
empty関数を使いこなせば、より効率的で安全なコーディングが可能になります。ぜひ、この機会にempty関数の魅力を探ってみましょう。
Contents
PHPのempty関数とは
empty関数は、PHPで変数が「空」かどうかを判定するための関数です。empty関数は、変数が存在しない場合や、値が空と見なされる場合にtrueを返します。
具体的には、以下のような場合にempty関数はtrueを返します。
- ・変数がnullの場合
- ・変数が未定義の場合
- ・変数が空の文字列（“”）の場合
- ・変数が数値の0の場合
- ・変数が空の配列（[]）の場合
- ・変数がfalseの場合
empty関数は、上記を一括して「空」と判定できるため、変数の状態を簡単に確認できます。
null判定について
nullとは、PHP言語で値を持たない状態を示す特別な値です。
null判定では、変数がnull値を含んでいないか、変数の使用前に確認します。
empty関数は、null値も「空」として扱うため、nullの判定に使えます。
もし、厳密に変数がnull値か判定したい場合は、is_null関数や===演算子を使用できます。
isset関数との違い
isset関数とempty関数は、どちらも変数の状態を確認するために使われますが、判定の基準が異なります。
isset関数は、変数が定義されていてnullでない場合にtrueを返します。
一方、empty関数は変数の値が「空」かどうかを判定します。
is_null関数との違い
is_null関数は、変数がnullかどうかのみを判定します。
一方、empty関数は、nullを含むさまざまな「空」の状態を判定します。
empty・issetとは異なり、変数が存在しない場合にis_null関数を使用すると、警告が発生するためご注意ください。
empty関数でできること
empty関数を使うと、以下のようなことが可能になります。
まず、変数の存在チェックと値の評価を同時におこなえます。empty関数は、変数が存在しない場合や、値が空と見なされる場合（例えば、空文字列、0、null、false、空の配列など）にtrueを返します。
empty関数により、変数の存在確認と値のチェックを1行で簡潔におこなえます。
フォーム入力の検証にも使えます。ユーザーがフォームに必要な情報を入力したかどうかを確認する際に、empty関数を使うと簡単にチェックでき、必須項目の入力漏れを防ぐことができます。
empty関数の基本的な使い方
empty関数は、変数が存在しない場合でもエラーを発生させないため、安全に使用できます。
以下は、empty関数の基本的な使用例です。
$var1 = “”;
$var2 = 0;
$var3 = “Hello”;
var_dump(empty($var1)); // 出力: bool(true)
var_dump(empty($var2)); // 出力: bool(true)
var_dump(empty($var3)); // 出力: bool(false)
var_dump(empty($undefinedVar)); // 出力: bool(true)
上記の例では、空の文字列や0は空として扱われ、trueが返されます。一方、“Hello”のように空でない場合はfalseを返します。また、未定義の変数もtrueを返します。
empty関数の書き方
empty関数の基本的な構文はシンプルです。以下のように記述します。
empty(変数)
変数には、チェックしたい変数や式を指定します。empty関数は、指定された変数や式が空かどうかを確認し、結果をブール値（trueかfalse）で返します。
配列の要素やオブジェクトのプロパティに対しても、empty関数を使用できます。以下に例を示します。
$array = [‘key’ => ‘value’];
var_dump(empty($array[‘key’])); // 出力: bool(false)
var_dump(empty($array[‘未設定’])); // 出力: bool(true)
$object = new stdClass();
$object->property = ‘value’;
var_dump(empty($object->property)); // 出力: bool(false)
var_dump(empty($object->nonexistent)); // 出力: bool(true)
上記の例では、存在する配列の要素やオブジェクトのプロパティに対してはfalseを、存在しない要素やプロパティに対してはtrueを返しています。
empty関数は、条件文で頻繁に使用されます。以下は、フォームの入力値をチェックする例です。
if (empty($_POST[‘username’])) {
echo “ユーザー名を入力してください。”;
} else {
$safe_name = htmlspecialchars($_POST[‘username’]);
echo “ようこそ、{$safe_name}さん！”;
}
上記の例では、POSTデータの’username’キーが空かどうかをチェックしています。空の場合はエラーメッセージを表示し、空でない場合は歓迎メッセージを表示します。
まとめ
empty関数は、PHPで変数の「空」状態を簡単に確認できる関数です。
変数の存在チェックと値の評価を同時におこなえ、配列要素やオブジェクトのプロパティにも使用可能です。
コードの簡潔さと可読性を向上させる効果があるため、PHPプログラミングで活用してみてはいかがでしょうか。
