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転職コラム

ゲーム業界で働くって、やっぱり楽しい?

ゲーム業界に転職、やっぱり楽しい?

ゲーム業界は大きな成長を遂げている業界の一つであり、ゲーム業界への転職者も増えつつあります。他業界からの転職を考えている人は、ゲーム業界ではどんな職種の人がどんな仕事をしているのか気になっているかと思います。そこで今回は、ゲーム業界における主な職種や、職種ごとの仕事内容などを解説していきます。加えて、ゲーム業界で働いている人から見た業界動向やゲーム業界の醍醐味、平均年収などもご紹介します。

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ゲーム業界の職種や仕事内容は?

ゲーム業界では様々な職種の人が活躍しています。ゲーム業界における代表的な職種とともに、その仕事内容についてご説明します。

・ゲーム業界の職種01:ゲームプランナー

ゲームプランナーは、「どのようなゲームを作るのか?」というゲームの企画やアイデア、世界観などを生み出す仕事。ゲーム業界における「花形」とも言える職種です。ゲームの内容やストーリー、キャラクター、バトルシステム、イベントなど、ゲームの骨格づくりを担います。さらに、売上やユーザー数を増やすためのマーケティング戦略の考案など、幅広い業務を担当します。

ゲームプランナーになるために特別な資格は必要ありませんが、ヒットタイトルや新しい世界観を生み出すセンスや、企画・アイデアを魅力的に発表するプレゼンテーション能力、社内や営業先でのコミュニケーション能力など、幅広い資質が求められます。とはいえ、未経験の転職者でもポテンシャルの高い人材であれば採用されるケースは少なくありません。

ゲームプランナーについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
>> ゲームプランナーに転職するには?スキル・年収について

・ゲーム業界の職種02:ゲームプログラマー(ゲームエンジニア)

ゲームプログラマー(ゲームエンジニア)とは、ゲームプランナーが作成した仕様書をもとにプログラミングをおこない、実際にゲームが動くように実装する職種です。キャラクターの動き、ユーザー画面の設計、サーバーの構築など、仕事内容は多岐にわたります。ゲームプログラマーの手腕によってゲームのクオリティが左右されることも多く、ゲーム制作の中核を担うポジションだと言えます。

ゲームプログラマーに求められる主なプログラミング言語としては、「C言語」「C++」「Java」「JavaScript」「PHP」「Objective-C」などが挙げられます。また、ゲーム業界では「Unity」「Unreal Engine」といった専用のゲーム開発エンジン(プラットフォーム)を使って開発するのが一般的なので、これらを使いこなすための知識・スキルも必要になります。

ゲームプログラマーとして、ゲーム業界でのキャリアをスタートさせる人は多くいます。ゲーム業界が未経験の転職者であっても、プログラマーとして一定の実績があれば採用される可能性は十分にあるでしょう。

ゲームプログラマー(ゲームエンジニア)については、以下の記事でも詳しく解説しています。
>> ゲームエンジニアに転職するための知識

・ゲーム業界の職種03:ゲームデザイナー

ゲームデザイナーは、ゲームのキャラクターや背景、武器などのアイテム、魔法演出、エフェクトなど、ゲームにおけるビジュアル制作を担当する職種です。これらを平面で制作するのが「2Dデザイナー」で、立体で制作するのが「3Dデザイナー」というように区別されるのが一般的です。さらに、背景グラフィックを専門とする「グラフィックデザイナー」、キャラクター制作を専門とする「キャラクターデザイナー」、エフェクト制作を専門とする「エフェクトデザイナー」など細分化されています。

「ゲームの何をデザインするか?」によって必要とされるスキルは異なりますが、Webデザイナーからゲームデザイナーに転職する人も多くいます。何らかのデザイン経験があり、スキルレベルを証明できるポートフォリオなどがあれば、他業界からの転職者も活躍するチャンスはあります。

なお、ゲームプランナーのことをゲームデザイナーと呼ぶ場合もあり、会社によって呼称が異なるのが実情です。本記事では、ゲームプランナーとゲームデザイナーは別の職種として解説しています。

・ゲーム業界の職種04:デバッガー

デバッガーとは、制作されたゲームが仕様どおりに動作するかを検証し、バグやエラーがないかをチェックする職種です。実際にゲームをプレイしつつ、不具合がないかを細かく確認していきます。デバッガーは専門的な知識・スキルが求められるわけではないので、ゲーム業界のなかでは未経験でも転職しやすい職種だと言えます。

・ゲーム業界の職種05:サウンドクリエイター

サウンドクリエイターとは、ゲームに使用する音楽や効果音の制作・編集をおこなう職種です。ゲーム業界のサウンドクリエイターになるために特別な資格は必要ありませんが、BGMや効果音を作るソフトや編集ツールを使いこなせるスキルは必須です。音楽制作の経験があれば、他業界からの転職者でも十分に活躍できる可能性はあります。

・ゲーム業界の職種06:シナリオライター

シナリオライターは、ゲームの物語を作り上げていく職種です。ゲームのストーリー展開を考え、登場するキャラクターの性格やセリフも含め、台本(シナリオ)に落とし込んでいきます。

・ゲーム業界の職種07:ゲームディレクター

ゲームディレクターは、ゲーム開発の現場を統括する職種です。ゲーム開発のスケジュール管理のほか、開発・制作スタッフに対するアドバイスや指示をおこない、チームのまとめ役となってゲーム開発を牽引していきます。ゲームディレクターが自ら手を動かしてゲーム開発をすることはありませんが、ゲーム開発の全体を指揮するポジションとして、ゲームディレクターの手腕はゲームのクオリティに大きく影響します。

ゲームディレクターとして働くには、ゲームディレクター枠として転職する方法もありますが、ゲーム
プログラマーやゲームプランナー、ゲームデザイナーなどの職種で実績を重ねてからゲームディレクターになるというキャリアパスが一般的です。

・ゲーム業界の職種08:ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーは、ゲーム開発プロジェクトの全体を統括する職種です。ゲーム開発に必要な予算の策定・確保や、制作スケジュールの策定、開発メンバーの選定・アサインなど、プロジェクト全体を運営していきます。ゲームディレクターが現場監督だとすれば、ゲームプロデューサーは総監督に当たり、そのぶん仕事の範囲は広くなり、責任は重くなります。

ゲームプロデューサーはプロジェクトのトップに立つ存在として、高度なマネジメント能力や問題解決能力が必要です。ゲームプロデューサーになるには、ゲームプロデューサー枠で求人を探して転職する方法もありますが、相当な経験と能力が求められます。一般的には、ゲーム開発の現場で経験を重ねたうえで、ゲームディレクターを経てゲームプロデューサーにキャリアアップするケースが主流です。

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ゲーム業界で働く人の本音とは?経験者が語る

こんな人が転職してゲーム業界で活躍する
ゲーム業界が初めての方は、「今のゲーム業界はどんな状況なのか?」「ゲーム業界で働く醍醐味はどんなことか?」「ゲーム業界の給料はどのくらいなのか?」といったことが気になると思います。そこで、実際にゲーム業界で働いている人に本音を聞いてみました。

・ゲーム業界の求人ニーズについて

「以前のゲーム業界は据え置き型ゲームが主流で、ゲーム開発というと少し敷居が高い印象がありました。しかし、現在はスマホゲーム(ソーシャルゲーム)が爆発的に広がったことにより、ゲーム業界における求人ニーズは以前に比べはるかに高くなっています。

ゲーム業界における求人需要に拍車をかけたのが、新型コロナウイルスの流行でした。コロナ禍の巣ごもり需要によってゲームユーザーは今大幅に増加しており、ゲーム業界は活況を迎えています。VRやARなどの最新技術を駆使したゲーム市場も伸びていますし、eスポーツも白熱しており、ゲーム業界の新しいトレンドとして注目を集めています。

このようにゲーム業界には明るい材料が多く、年間何百本という新しいゲームが開発され、開発費用も3億を超えるのが普通です。それだけ人員も必要になるので、昔よりも今のほうがあきらかに転職活動もしやすいですし、有利な条件で採用されやすくなっています。たとえゲーム業界未経験であっても、ポテンシャルの高い人や、即戦力として期待される人なら採用される可能性は十分にあるでしょう。」

・ゲーム業界で働く醍醐味について

「ゲーム業界で働いていていちばん嬉しい、幸せだと思えることは、自分が携わったゲームが実際に世に出て、多くの人がそれをプレイして楽しんでいることを実感するときです。長い年月をかけてチーム一丸となって作ったゲームを手に取って遊んでもらえるというのは、やはりゲーム開発をしていていちばんの喜びですね。開発したゲームが雑誌やWebサイトで紹介されたり、ユーザーから高い評価を受けたりしたときも嬉しいものです。

さらに、開発したゲームがヒットして国内だけでなく海外でもリリースされたときは、喜びもひとしおです。海を越えて世界中の人々がゲームを手にして夢中になってくれることを思うと、言葉にならない幸せを感じます。」

・ゲーム業界の給料・年収について

「ゲーム業界における給料は、職種の違いによって変わってきます。たとえば、デバッガーのように特殊なスキル・経験をあまり必要としない職種はアルバイトでの採用も多く、それほど高額な給料は期待できません。一方でゲームプランナーの場合は、自分が企画・開発したゲームがヒットして、社内でヒットメーカー的な存在になれば地位も上がり、年収も大幅に増えます。ゲームプログラマーはどの企業でも重宝されるので、平均年収は高めですね。とはいえ、ゲーム業界は基本的に実力主義なので、職種の違いだけでなくその人のスキルとセンス、アイデア次第で給料は大きく変わってきます。」

ゲーム業界の平均年収

今回、ゲーム業界における代表的な職種の平均年収を調べてみました。以下は、求人情報に特化した検索エンジン「求人ボックス」で公開されている平均年収です。

・ゲームプランナーの平均年収:499万円
ボリュームが多いのは485〜538万円の水準で、全体の給与幅は328〜747万円となっています。
・ゲームデザイナーの平均年収:498万円
ボリュームが多いのは445〜503万円の水準で、全体の給与幅は329〜792万円となっています。
・ゲームプログラマーの平均年収:489万円
ボリュームが多いのは483〜535万円の水準で、全体の給与幅は324〜746万円となっています。
・ゲームディレクターの平均年収:528万円
ボリュームが多いのは492〜557万円の水準で、全体の給与幅は364〜879万円となっています。
・ゲームプロデューサーの平均年収:547万円
ボリュームが多いのは438〜507万円の水準で、全体の給与幅は368〜927万円となっています。

※参考:人気職種の給料情報|給料ナビ|求人ボックス(更新日:2021年5月26日)

こんな人ならゲーム業界に転職しやすい!

ゲーム業界で働く人の本音とは?経験者が語る
ゲーム業界の企業はこぞって人材獲得に奔走しており、他業界からゲーム業界に転職する人も増えています。経験に乏しくても、ゲーム業界で活躍する人はたくさんいます。では、どんな人がゲーム業界で歓迎されるのでしょうか? ゲーム業界に転職しやすい人に共通する特徴を挙げてみましょう。

・ゲーム愛にあふれる人はゲーム業界に転職しやすい!

ゲーム業界で活躍する人のほとんどはゲームが好きでたまらないゲーマーであり、ゲームが好きだからゲーム業界で働きたいし、ずっとゲームに携わっていたいと願っている人たちです。ゲーム愛があるからこそ、多少業務がきつくても乗り越えられ、仕事にやりがいや喜びを感じるのでしょう。

ですが、単にゲームが好きというだけでは優秀なゲーム開発者にはなれません。遊び手から作り手に変わることで、「どんなゲームを作れば面白いと思ってもらえるか?」という視点が必要になります。それゆえ、世間のゲーマー心理を深く理解している人ほど、優秀なゲーム開発者になれる可能性が高いと言えます。

・作りたいゲームがある人はゲーム業界に転職しやすい!

ゲーム業界に転職する人は、志望動機が「ゲーム業界で働きたいから」ではなく、「作りたいゲームがあるから」という人ほど転職しやすく、ヒットメーカーにもなりやすい傾向があります。漠然とゲーム業界に憧れる人ではなく、「ずっとこんなゲームを作ってみたかった!」という情熱がある人です。

ゲームが好きだからこそ、自分で開発してみたいゲームがある。世界中の人々に遊んでもらいたいゲームがある。このような志の高さと情熱は、ゲーム業界への転職を考える際、スキル以上に重要な要素になってきます。

・職種を限定しない人はゲーム業界に転職しやすい!

ゲーム業界への転職を考える人は、「どうしてもゲームプランナーになりたい」「キャラクターデザイナーを目指したい」など、特定の職種に限定して転職活動をしている人も多くいます。しかし、経験に乏しい人が職種を絞ってしまうと、自分の可能性を狭めてしまうおそれがあります。

最初はキャラクターデザイナーにこだわっていたけれど、今はゲーム会社の営業職で楽しく働いている人もいます。ゲームプログラマーやサウンドクリエイターなどの技術職は専門的なスキルが必要になりますが、営業職やゲームプランナー、シナリオライターやデバッガーなどであれば、経験やスキルが足りなくても、ポテンシャルや情熱次第で採用される可能性は大いにあります。実際に、ゲーム業界が初めての人はスキルよりも人間性や発想力などが評価されて採用に至るケースが多いようです。

ゲーム業界のなかでどんな役割を担うことが自分に合っているのか、そして自分が本当に楽しめるか。それを明確にするためには、職種を限定せず、可能性の余白を広げて転職活動をすることも重要です。

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ゲーム業界に転職、やっぱり楽しい?の【まとめ】

ゲーム業界に転職してずっとやりがいを持って働ける人は、「こんなゲームを世に出したい」という情熱のある人です。たとえ未経験からの転職であっても、ゲームに対する熱い情熱があり、会社が求める人物像にフィットすれば採用される可能性は十分にあります。特に、ゲーム業界の市場規模が拡大し、求人ニーズが高まっている今は転職の大きなチャンスだと言えるでしょう。

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