ゲーム業界転職志望者必見!求人傾向を徹底解説
ゲーム業界への転職を考える際は、開発に携わるゲームの種類や、その会社の業界におけるポジションによって求められるスキルが異なるということを知っておかなければなりません。今回は、ゲーム業界への転職を検討している方向けに、ゲームの種類や会社のポジションごとに求められるスキル・年収の違いなどについてご説明していきます。
Contents
ゲーム業界に転職するなら知っておきたい「ゲームの種類」
ゲーム業界への転職を検討しているなら、基本的なゲームの種類は把握しておくべきです。ゲームの種類は、主に以下の4つのタイプに分類することができます。
・コンシューマーゲーム
コンシューマーゲームとは家庭向けゲームのことを指します。ゲーム業界の発展を支え、王道中の王道とも言えるコンシューマーゲームは依然として高い需要があり、その制作に携わるゲーム会社は、ゲーム業界全体において「大手」と呼ばれる有名企業も少なくありません。
・オンラインゲーム
インターネットの普及によって大きな人気を博しているのがオンラインゲームです。従来のコンシューマーゲームに比べてやり込み要素が高く、別の場所にいる他のプレイヤーと協力しながらプレイできるのはオンラインゲームの特徴であり、大きな魅力としてユーザーを獲得しています。
・ゲームアプリ
スマートフォンの普及によって、スマートデバイスでプレイするゲームアプリの需要も急速に高まりました。ゲームアプリは課金することが攻略のカギを握るというケースも多く、コンシューマーゲームやオンラインゲームより気軽に始められる点も人気のポイントになっています。
・遊技機
ゲームセンターに設置されている筐体やパチンコなどの遊技機も、ゲームの一種としてカテゴライズされています。ひと昔前は隆盛を誇っていましたが、ゲームアプリの人気に押されるように遊技機を設置する店舗が減少するなど、近年の需要は低下しつつあります。ゲームセンターのシンボル的な存在であった「秋葉原GiGO」や「セガ池袋GiGO」が惜しまれつつ閉館したのも、遊技機の需要低下が背景にあるはずです。
ゲーム業界に転職するなら知っておきたい「業界構造」
・上流
上流と呼ばれるゲーム会社では、ゲーム開発のプランニングや基本的なデザインなどをおこないます。一般的に知名度の高いゲームメーカーのほとんどは上流に分類されます。
・下請け
ゲーム開発はすべての業務を上流の会社がおこなうのではなく、細かな業務は下請けの会社へ委託するのが一般的です。ゲーム業界への転職を考えている方のなかには、上流のゲーム会社でなければ開発に携わることができないと思っている方もいますが、実際にゲームを作り上げる仕事を希望するのであれば、下請けのほうが向いていると言えます。
ゲーム業界に転職するなら知っておきたい収益モデル
・ゲームの種類によって収益モデルは異なる
ゲーム業界への転職者に求められるスキルは、その会社が開発しているゲームの種類や、その収益モデルによって変わってきます。
たとえば、コンシューマーゲームの場合、ゲームそのものを販売することで得たお金が主な収益となります。また、それとは別にゲームに登場するキャラクター関連のグッズなどの収益を得やすいという特徴もあります。そのため、コンシューマーゲームの開発を主とする企業では、このような収益モデルを構築できる経験・スキルを持った人材が求められます。
一方、スマートフォン向けのゲームアプリでは、ゲームそのもののダウンロードは無料であることがほとんどで、ゲーム内での課金が主な収益になります。そのため、スマホ向けのゲームアプリ開発会社では、課金モデルそのものの構築や、課金モデルに見合った難易度の設計などができる経験・スキルを持った人材が求められます。
・上流か下請けかによって収益モデルは異なる
収益モデルという観点で必要なスキルについて考えると、上流と下請け、どちらのゲーム会社で働くかによっても違いが出てきます。
上流に属するゲーム会社の場合、主な収益はゲームそのものの販売や課金によって得たお金になりますが、下請けのゲーム会社の場合は、上流企業からの発注金額が主な収益となります。このように、同じゲーム業界でも上流のゲーム会社か下請けのゲーム会社かによって収益モデルは大きく異なります。
・求められるスキルの違いは?
たとえば、ゲームの基礎となるプランニングやキャラクターデザインなどをおこなう上流のゲーム会社では、全体を総括・マネジメントする業務がメインになりますが、下請けのゲーム会社は上流からの発注内容を高い精度で実現することが求められます。もちろん、開発・制作するゲームの種類によっても求められるスキルは変わってきます。
ゲーム業界の転職トレンド
・上流のゲーム会社でニーズのある職種
上流のゲーム会社では、主にゲームの基礎となるアイデアの創出や基本的な設計、キャラクターやゲーム画面のデザイン、全体の総括・マネジメントといった業務がメインになります。このような業務内容から、主に求められているのは以下のような職種です。
・ゲームプランナー
・ゲームデザイナー
・ゲームプロデューサー
・ゲームディレクター
ゲーム業界の職種については、以下の記事で詳しく解説しています。
・下請けのゲーム会社でニーズのある職種
下請けのゲーム会社では、ゲームを稼働させるためのプログラミング業務がメインになるため、職種としてはゲームプログラマー(ゲームエンジニア)のニーズが圧倒的に高いです。ゲームプログラマーとして転職するには、ゲーム開発で用いられるプログラミング言語を取得している必要がありますが、一部の下請けゲーム会社では未経験のプログラマー志望者を採用しているところもあります。
ゲームプログラマー(ゲームエンジニア)については、以下の記事で詳しく解説しています。
・今ゲーム業界でニーズが高まる「QAエンジニア」とは?
スマホ向けのゲームアプリでもオンラインゲームでも、障害や不具合が発生することで大きな損失が生まれることがあります。このような損失を防ぐため、上流のゲーム会社では「QAエンジニア」を採用するところが増えており、ゲーム業界の転職マーケットでも注目の職種になっています。
QAエンジニアの「QA」とは「Quality Assurance」のことで、日本語では「品質保証」の意味です。QAエンジニアは、完成したゲームが運用に耐えられる品質であることを保証するエンジニアで、ゲームが正しく動作しているか、製品として一定のクオリティに達しているか、といったことを検証します。
QAエンジニアに転職するために求められるスキルとしては、以下のようなスキルが挙げられます。
・開発スキル
ゲームの品質保証をするためには、ゲームの仕様・設計を把握できていなければいけません。そのため、QAエンジニアとして転職するには、ゲームプログラマーと同レベルのプログラミングスキルや開発フローに関する知識が求められます。
・テストに関する知識
QAエンジニアとして転職するには、テストに関する知識も不可欠です。ゲーム開発の各工程に応じたテスト技法などの知識は身に付けておいたほうが良いでしょう。
・コミュニケーションスキル
ゲームの品質保証をするには、開発部門をはじめとする各部門のエンジニア、スタッフとの連携が必要になってきます。QAエンジニアとして転職するには、スムーズかつ強固に連携するためのコミュニケーションスキルが重要です。
・今ゲーム業界でニーズが高まる「テクニカルアーティスト(TA)」とは?
昨今のゲーム業界でニーズが高まっている職種をもう一つ挙げるとしたら、「テクニカルアーティスト(TA)」でしょう。ゲーム業界の転職マーケットでも、じわじわと求人数が増えています。テクニカルアーティストは、ゲームデザイナー(アーティスト)とゲームプログラマーをつなぐ「橋渡し役」を担う職種です。
ゲームデザイナー(アーティスト)とゲームプログラマーは、それぞれ専門性が異なるため、コミュニケーションの過程で認識にズレが生じてしまうケースが少なくありません。テクニカルアーティストは両者の技術的な違いを理解したうえで、両者の「通訳」としてコミュニケーションを円滑にする役割を果たします。
テクニカルアーティストに転職するために求められるスキルとしては、以下のようなスキルが挙げられます。
・デザインスキルとプログラミングスキル
テクニカルアーティストが、ゲームデザイナー(アーティスト)とゲームプログラマーの橋渡しをする仕事である以上、双方の仕事・専門性を理解していなければ役割を果たすことはできません。そのため、デザインスキルとプログラミングスキルは必須になってきます。
・コミュニケーションスキル
テクニカルアーティストはゲームデザイナー(アーティスト)とゲームプログラマー双方の意図や見解を汲み取り、専門性の違いを踏まえたうえで、やるべきことを的確に伝える必要があります。開発プロジェクトを効率的に進めるには、テクニカルアーティストのコミュニケーションスキルが重要になってきます。
・スキル次第で高年収を狙えるゲーム業界
ゲーム業界への転職を希望する方の多くは、転職後の年収が気になっているでしょう。ゲーム業界に限った話ではありませんが、スキルが高い人ほど年収は高くなります。特に、ゲーム業界は年功序列の会社が少なく、実力主義で評価する会社が多いので、経験・スキル次第で年収を大きく上げられるチャンスがあります。逆に考えると、高年収を得るためには自分のスキルを活かせるゲーム会社に転職することが近道になります。
【ゲーム業界】転職志望者必見!求人傾向を徹底解説の【まとめ】
ゲーム業界に転職するためには、どのゲームの開発・制作に携わりたいのかを明確にしておかなければいけません。また、上流と下請け、どちらの会社で働きたいのかを決めておくと転職先の候補を絞りやすくなるでしょう。
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