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転職コラム

ゲーム業界で求められるスキルは?未経験でも転職しやすい職種を紹介

ゲーム業界に転職時の必要なスキル!

コンシューマーゲームを始めに、パソコンゲーム、スマートフォンゲーム、アーケードゲームといずれも人気のゲーム業界ですが、未経験でもゲーム業界に転職できるか、気になっている方もいるのではないでしょうか?ゲーム業界は、一つ一つを見れば専門性の高い職業が多いですが、さまざまな職業があり、その分求められるスキルも多岐にわたります。ゲーム業界へ転職を希望する場合、自分が持っているスキルがゲーム業界で活かせるかどうかを見極める必要があります。ゲーム業界が未経験であっても、持っているスキルや実績によっては、採用される可能性も十分にありえます。

 

今回の記事では、ゲーム業界における主要な職種や、それぞれの職種に求められるスキル・能力、またゲーム業界未経験者がゲーム業界へ転職する際のポイントについてご紹介していきます。

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  1. ゲーム業界

ゲーム業界とは、コンピューターを利用したゲームを開発する業界です。ファミリーコンピューターが登場し普及していった頃は、ゲームとはコンシューマーゲーム(家庭用ゲーム機)本体やそのソフトを意味することが多かったのですが、パソコンゲームやスマートフォンゲームが台頭してきたことにより、「ゲーム=コンシューマーゲーム」の認識は弱まりました。

現在では、ゲームという言葉が使われるシーンによって、「コンシューマーゲーム」「パソコンゲーム」「スマートフォンゲーム」「アーケードゲーム」の4種類のいずれかを指すこととなり、ゲーム業界という言葉は、これらのゲームを開発する業界という意味になっています。また、「モノポリー」や、「人生ゲーム」などのボードゲームは、ボードゲーム業界といい、ゲーム業界のなかには含まれていません。

加えて、ゲーム業界にはゲーム業界独特の仕事の流れがあり(※1)、スマートフォンゲームとひとくちに言っても、厳密にはいくつかの種類があります(※2)。これらについては関連記事にまとめていますので、気になった方はぜひともご確認ください。

関連記事:ゲームを仕事に!ゲーム好きにおすすめの仕事をご紹介(※1)

     モバイルゲームとは?ソーシャルゲームとの違いを解説(※2)

     コンシューマーゲームとは?特徴とゲームの違いについてご紹介

 

  1. ゲーム業界の主要な職業

「ゲーム業界」にはさまざまな職業があり、特に近年では職業が細分化しています。それぞれが、どのような仕事を担当するのか見ていきましょう。

  1. ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーとは、ゲーム開発プロジェクトの総責任者です。また、ゲーム関連職種のキャリアパスとして、最上位に位置するものがゲームプロデューサーとなります。

ゲームプロデューサーは、ゲーム開発工程を監視するとともに、ゲーム開発に必要な資金の調達や、ユーザーを増やすためのマーケティング施策などをおこないます。プロジェクトのまとめ役として、ゲーム開発を成功へと導くために、高度なリーダーシップや、マネジメント能力が求められます。

  1. ゲームディレクター

ゲームディレクターは、ゲーム開発プロジェクトの「現場監督」ともいえる職業です。ゲーム開発チームを編成し、現場の責任者として、スケジュールや品質などを管理していきます。ゲームプログラマーや、ゲームプランナーとして一定のキャリアを重ねた方が、ゲームディレクターにステップアップするのが一般的です。

関連記事:プロデューサーとディレクターの違いって何?それぞれの違いと特徴をわかりやすく解説

  1. ゲームプログラマー(ゲームエンジニア)

ゲームプログラマーは、企画・設計されたゲームの仕様書に沿って、ゲームが実際に動くようにプログラミングをする職業です。会社によっては、「ゲームエンジニア」と呼ばれることもあります。基本的には、プログラミング作業が中心になりますが、ゲームの企画段階からジョインして、プログラマーとしての意見やアイデアを求められることもあります。

関連記事:ゲームプログラマの仕事とは?必要な能力・年収・将来性などをご紹介

  1. ゲームプランナー

ゲームプランナーは、その名のとおり、ゲームを「企画」する職業で、新しいゲームの企画や仕様書の作成を担当します。ゲームプロデューサーや、ゲームディレクターから指示を受け、ゲームの世界観や登場するキャラクター、アイテムや背景、演出や動きなど、ゲームの骨格を作っていきます。

関連記事:ゲームプランナーとは?なるためのスキルや年収について解説

 

  1. サウンドクリエイター

サウンドクリエイターは、ゲームに使うBGMや効果音の制作・編集をおこなう職業です。アニメや映画など、音楽制作の経験がある方なら、他業界からの転職者でも活躍できる可能性はあります。

  1. シナリオライター

シナリオライターは、ゲームのストーリーや、キャラクターのセリフなどを台本(シナリオ)として作り上げる職業です。アニメや映画などのシナリオ制作経験がある方なら、他業界からの転職者でも活躍できる可能性はあります。

  1. デバッガー

デバッガーは、開発が終わったゲームを実際にプレイして、バグやエラーがないかをチェックする職業です。ゲーム業界の他の職種に比べるとスキルや経験が問われないため、デバッガーからゲーム業界でのキャリアをスタートする方も多くいます。

  1. テクニカルアーティスト(TA)

テクニカルアーティスト(TA)は、ゲーム制作の現場で、ゲームデザイナーと、ゲームプログラマーをつなぐ「橋渡し」をおこなう職業です。会社によっては「テクニカルディレクター」と呼ばれることもあります。

ゲームデザイナー(アーティスト)と、ゲームプログラマー(エンジニア)は、それぞれ専門性が異なる職種であり、双方が同じ認識を持っていても、コミュニケーションの過程で認識にズレが生じてしまうことがあります。テクニカルアーティストは、両者の技術的な違いを理解し、両者の「通訳」のようなポジションに立って、コミュニケーションをスムーズにする役割を担います。また、両者の業務が効率良く進むように、ツールの開発・導入をおこなうこともあります。

  1. ゲームデザイナー(アーティスト)

ゲームデザイナー(アーティスト)は、ゲームのキャラクター、背景、アイテムなどのビジュアルデザインを制作する職業です。CG(コンピューターグラフィックス)や特殊効果を駆使して、プレイヤーを引き込む世界観を生み出します。ゲームデザイナーというのは総称であり、以下のように専門分野によって細分化されています。

関連記事:ゲームデザイナーに転職するには?仕事内容やスキル・未経験からの転職についてご紹介

  1. キャラクターデザイナー

キャラクターデザイナーは、ゲームに登場するキャラクターをデザインする職業です。ゲームの世界観やイメージに合わせて、キャラクターを生み出していきます。ゲームのキャラクターは、いわば「作品の顔」であり、商品パッケージや広告の前面に打ち出されます。キャラクターデザイナーが生み出すキャラクターによって、愛されるゲームになるかどうかが決まると言っても過言ではありません。

  1. モーションデザイナー

モーションデザイナーは、キャラクターの動きに特化したデザインをおこなう職業です。キャラクターデザイナーが作成したキャラクターに、動きや表情を加えることで、性格や感情を表現します。走ったり、跳んだりといったアクションだけでなく、アクションに合わせた服装の動きや、髪の揺れまで、キャラクターのさまざまな動きをきめ細かくデザインしていきます。

  1. 背景デザイナー

背景デザイナーとは、ゲームのコンセプトや、ストーリーを踏まえて、背景やアイテムをデザインする職業です。背景デザインによって、ゲームの世界観は大きく変わってきますし、プレイヤーが、どれだけ没入・共感できるかも変わってきます。背景デザイナーは、ゲームのコンセプトを理解し、ゲームの世界観に合った表現でクオリティの高い背景をデザインする必要があります。

  1. エフェクトデザイナー

エフェクトデザイナーは、ゲームの演出効果、視覚効果をデザインする職業です。必殺技や魔法の効果、キャラクターの心情やレベルアップを表現する効果など、ゲーム中のさまざまなエフェクトをデザインします。ゲームの盛り上がりや、プレイヤーの高揚感、達成感は、エフェクトデザイナーがデザインするエフェクト一つで大きく変わってきます。

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  1. ゲーム業界で必要なスキルセットは? 

ゲーム業界の職業にもよりますが、クリエイティブ能力や、企画力、提案力、コミュニケーション能力、マネジメント能力などが問われることが多くなります。また、ゲームが好きだという情熱や、根気よく作業を続けられる忍耐力、論理的思考力なども必要です。

ゲーム制作は、「0から1を創造する」作業ともいえ、クリエイティブな面が非常に強い仕事をおこないます。クリエイティブ能力は、基本的な技術や知識に加え、何かと何かを組み合わせる発想力が必要になり、発想したものを、企画や提案するためには、忍耐力や、論理的思考力なども不可欠なものとなります。設計書の内容を表現したり、指示を受けたことをやるにしても、専門の職業分野で求められるもの、商品として成立するレベルのクリエイティビティの高いアウトプットが必要です。

そのため、ゲームクリエイターとして活躍をするには、相応の努力が必要になり、一人前になるためには、自身での創意工夫も大切なポイントになります。ゲーム業界で働くためには、スキルアップの意識を持ち、日々の勉強に励んでいく姿勢を保たなくてはなりません。

 

関連記事:ゲームクリエイターになるには?職種や必要なスキル・資格をご紹介

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  1. 【職種別】ゲーム業界で求められるスキル

ゲーム業界のそれぞれの職種で、どのようなスキル・能力が求められるかを具体的に見ていきましょう。

  1. ゲームプロデューサーに求められるスキル

ゲームプロデューサーは、ゲーム開発プロジェクトの「総責任者」に当たるポジションです。そのため、ゲームの企画、予算組み立て、人員の配置、スケジュール管理、プロモーション・広告運用などの総合力が問われます。

ゲームプログラマーやゲームデザイナーなどのクリエイターと違い、専門性に特化した知識は必要とされませんが、チームをまとめるコミュニケーション能力や、統率力、売れるゲームを作るための情報収集能力や、マーケティング力、さらに他企業との交渉力などが求められます。

  1. ゲームプログラマーに求められるスキル

ゲームプログラマーに必要不可欠なのが、プログラミングスキルです。必要になるプログラミング言語は、開発するゲームの種類・プラットフォームによって変わってきます。

PlayStation5(プレイステーション ファイブ)や、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)、Xbox Series XやXbox Oneなどのコンシューマゲームは、主に「C#」や「C++」で開発されます。スマートフォンゲームの場合、iOSなら「Swift」や「Objective-C」が使われるケースが多く、Androidなら「Java」や、「Kotlin」が使われるのが一般的です。パソコンゲームは、C系言語のほか「Java」「PHP」「Python」などで開発されます。当然のことですが、一つのプログラミング言語だけでなく、複数のプログラミング言語を扱えるゲームプログラマーのほうが、市場価値が高く、転職においても有利になります。

また、近年では「Unity」や「Unreal Engine」などの「ゲームエンジン」も開発現場ではよく利用されています。プログラミング言語に加えて、ゲームエンジンのスキルも身につけておいたほうがよいでしょう。

関連記事:Unityとはどんなゲームエンジン?特徴、できることなどをわかりやすく徹底解説

  1. ゲームプランナーに求められるスキル

ゲームプランナーは、ゲームの企画、仕様書の作成、制作スタッフへの指示出しなどをおこなうポジションです。ゲームプログラマーや、ゲームデザイナーのような専門性に特化した知識は必要ありませんが、企画力や、発想力のほか、コミュニケーション能力が求められます。

どれだけ優れたアイデアがあっても、プレゼン能力や、コミュニケーション能力が低ければ、企画したゲームの魅力を伝えられず、ゲームを形にすることもできません。その逆も然りで、どれだけコミュニケーション能力が高くても、企画力や、発想力がなければヒットするゲームを開発するのは難しいでしょう。

  1. ゲームデザイナー(アーティスト)に求められるスキル

ゲームデザイナー(アーティスト)は、それぞれの職種によって必要なスキルが異なります。グラフィックデザイナーであれば、グラフィックデザインに必要なPhotoshopなどのスキルが求められますし、CGデザイナーであれば、CG作成ソフトの技術が必要です。

ツールを使いこなすスキル以外にも、クリエイターとしてのセンスや発想力、創造力が重要になってきます。実際に、デザイン系の専門学校や、美術系の大学を卒業した方ほど、ゲームデザイナーに採用されやすい傾向にあるようです。

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  1. ゲーム業界未経験でも転職しやすい職種

ゲーム業界は、人手不足となっているため、未経験可の求人も多く見受けられます。まずは求職情報を調べ、未経験でも応募できるものに応募することをおすすめします。

それ以外の方法としては、営業や、マーケティング職であれば、ゲーム業界以外の分野でも同じような仕事がありますので、それまでの経験や、実績を活かしてゲーム業界に転職することは可能です。他の具体例としては、インターネット広告の運用実績がある方や、WEBマーケティングの知識・スキルがある方なら、ゲーム業界の営業職・マーケティング職に転職して活躍できるでしょう。

ゲームプログラマーは、他業界でプログラミングの経験があるエンジニアであれば、採用される可能性は大いにあります。しかし、プログラミングの経験がない方が、いきなりゲームプログラマーとして採用されるケースは、ほとんどないでしょう。

ゲーム業界のなかで、未経験でも転職しやすい職業は、デバッガーです。そのため、まずはデバッガーとしてゲーム業界に入り、経験を重ねたうえで、他の職種に転職するのも一つの手です。また、ゲームプランナーや、ゲームディレクターにアシスタントを付けている企業も多いので、未経験からゲームプランナーや、ゲームディレクターを目指したい方は、アシスタント職として転職するのも現実的な選択といえます。

ゲーム業界への転職を目指すにあたって、大前提となるのが、「ゲームが好きである」ということです。ゲームが好きだからこそ、ゲーム開発に携わりたいし、ゲームが好きだからこそ、「もっとおもしろいゲームを世に出したい」という情熱があるはずです。ゲーム会社としても、ゲームに対する熱量の高い方ほど、採用したいと考えます。

また、ゲーム会社によって、扱うゲームのジャンルはさまざまなので、「なぜそのゲーム会社を選んだのか」ということも、明確に説明できなければいけません。「格闘アクションゲームが好きだからこの会社を選んだ」「どうしても恋愛シュミレーションゲームを作りたいからこの会社を希望した」というように、自分自身が情熱を持っているジャンルが明確になっていれば、それが転職活動の際に大きなアピールポイントになるはずです。

ヒットするゲームを生み出すためには、ゲームに対する情熱があるのは大前提として、現在の流行や、トレンドをキャッチすることも大切です。どれだけゲームが好きでも、開発側としてヒットするゲームを生み出せなければ会社に利益をもたらすことはできません。そのため、ゲーム業界の最新トレンドに対する敏感さや、情報収集能力も重要になってきます。

関連記事:ゲーム業界の職種、徹底解剖!未経験でも転職できる?

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  1. まとめ

ゲーム業界未経験の方が、ゲーム業界に転職する場合、まずは未経験可のものを探してみましょう。また、他の業界で養ったスキルや、ノウハウを活かして転職することも可能ですし、アシスタントや、デバッガーからステップアップを目指すのも一つの選択肢になるでしょう。その他には、ゲームデザイナーなどのクリエイター色の強い職業は、過去の実績や、個人のセンスをアピールできれば、ゲーム業界で採用される可能性がありますし、ゲームプログラマーの場合も、一定のプログラミングスキルがあれば、他業界から転職ができるでしょう。

ゲーム業界へ転職を希望する方は、自分が持っているスキルや経験が、ゲーム業界とどれだけマッチするかを確かめることが大切です。自分のスキル・経験に合致するゲーム会社を探したいときは、転職エージェントを活用するのもおすすめの方法の一つです。

弊社R-Stoneは、IT・WEB・ゲーム業界に特化した転職エージェントですので、ゲーム業界を知り尽くしたコンサルタントが在籍しています。ゲーム業界が初めてで不安だという方は、お気軽にR-Stoneまでご相談ください。