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転職コラム

バックエンドエンジニアとは?おすすめ言語や未経験でなる方法も解説

バックエンドエンジニアが利用するプログラミング言語は、開発するシステムによって異なってきます。この記事では、プログラミング言語ごとの特徴やフロントエンドエンジニアとの違いなどを解説しています。ぜひともご確認ください。

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  1. バックエンドエンジニアとは

バックエンドエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションなどでユーザーが目に触れることのない、ユーザーからは見えないシステムを開発するエンジニアのことをいいます。

 

Webを利用したシステム開発はフロントエンドとバックエンドに大別されており、ユーザーが実際にWebサイトなどを見て、操作をする部分の開発を担うフロントエンドエンジニアと、ユーザーが操作したことを反映させたり、必要なデータを提供するシステムなどを開発するバックエンドエンジニアで業務領域が分かれています。バックエンドエンジニアのシステム開発では、サーバーやデータベースと連携しデータの取り出しや保存などがおこなわれ、JavaやRuby、PHP、Python、Go言語などのプログラミング言語が利用されています。

 

  1. フロントエンドエンジニアとの違い

ユーザーの目に見える部分と見えない部分の違いに加え、双方では利用するプログラミング言語や知識も異なっています。フロントエンドエンジニアはHTML、CSS、JavaScriptといった言語が必須のものになっており、用途や企業の方針でプログラミング言語を選んでいく、バックエンドエンジニアとは開発言語が異なります。

 

また、バックエンドエンジニアの周辺知識であるサーバーやデータベースなどのスキルは、基本的にはフロントエンドエンジニアに必要ありません。その代わりに、フロントエンドエンジニアはCMSやSEO対策の知識など、バックエンドエンジニアには求められない知識が必要になるケースがあります。フロントエンドエンジニアについては解説をした記事がありますので、詳細についてはこちらをご参考ください。

 

関連記事:フロントエンドエンジニアになるための方法とは?未経験からの転職や必要なスキルをご紹介

 

  1. サーバーサイドエンジニアとの違い

バックエンドエンジニアと同じく、サーバーやデータベースなどのシステム開発をおこなうエンジニアです。「サーバーサイド」と「バックエンド」という用語自体の意味は異なっていますが、「サーバーサイドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」が扱う職務領域に明確な区分や定義は存在しておらず、企業や現場によって呼び方が異なっている、という状況です。

 

Webアプリケーションなどの開発では、用途や目的によって「Webサービスなどとして社外の一般ユーザー向け」に作るか「業務システムなどとして社内のユーザー向け」に作るかでユーザーの意味するものが異なります。この際に、社外ユーザー向けシステムのフロントエンドに対比する部分としてバックエンドと用いることが多く、社内ユーザー向けのシステムではサーバーサイドと用いることが多くなっているようです。

 

そのため、Webサービスを提供するWeb系企業などではバックエンドエンジニア、SIer系企業などの業務システム開発をする企業ではサイバーサイドエンジニアと呼ばれることが多いという情報が見受けられます。

 

いずれにせよ、両者はWebアプリケーションなどのシステム開発の裏側を担っていると認識してよいかと思います。IT系の用語では、区分や定義が明確になっていないものも多いという実情がありますので、転職活動などの際にバックエンドエンジニアやサーバーサイドエンジニアとして表記されているものに関しては、業務内容や必要になる知識やスキルを確認していく必要があるでしょう。また、バックエンド開発が自身の職務領域である場合は、両方の単語から調べていくようにしましょう。

 

  1. バックエンドエンジニアの仕事内容

上述したように、バックエンドエンジニアはユーザーの目に見えない部分を開発する仕事です。一例を挙げると、ユーザーがインターネットショッピングや顧客情報入力などで選択・実行した情報を、どのような処理をし、どのようにデータベースやユーザーの目に見える部分に反映させるかなどのシステムを開発をしています。ここでは、バックエンド開発の業務を3つピックアップして説明します。

 

  1. サーバーとデータベースの構築

Webアプリケーションなどでユーザーのデバイスに情報を表示するためには、サーバーからデータを取り出す必要があります。そのため、WebサーバーのApacheやNginx、LiteSpeedなどの知識、これらをインストールするサーバーOSのLinuxやWindows Serverなどの知識が必要になります。また、近年ではクラウドサービスのAWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)、Microsoft Azureなどにサーバーを構築するケースが増加傾向にあるため、これらの知識もあったほうがよいでしょう。

 

加えて、サーバーはサービスや機能を提供するものとなっており、具体的な顧客情報や在庫状況などはデータベースというものから提供されています。データベースにはMySQL、Oracle Database、PostgreSQLなどの種類があり、データベース言語のSQLの知識やスキルも必要になります。

 

転職やフリーランスの求人では、利用するWebサーバーやOS、データベースが指定され、すでに開発されているシステムに参画するものもあります。しかし、バックエンドエンジニアがサーバーやデータベースなどの選定や導入をするケースもあり、これらの知識やスキルは自分一人で仕事を完遂するために不可欠なものとなります。また、企業によっては業務を細分化し、インフラエンジニアがバックエンドのインフラ整備をおこなう場合もあります。

 

  1. プログラムの開発

WebサーバーやOS、データベースの環境を構築しても、Webアプリケーションなどでユーザーが訪問したときの処理などを決めておかないとシステムとして機能しません。そのため、プログラミング言語を利用してシステム開発をします。バックエンドのシステム開発では、後述するJavaやRubyなどが利用されています。また、効率的な開発をするための土台になるフレームワークや便利な機能がパッケージ化されているライブラリなども頻繁に利用されるため、言語ごとによく使われるものを覚えておいたほうがよいでしょう。

 

  1. サーバーやプログラムの保守・運用

システムをリリースしたあとは、問題が発生しないように監視をします。トラブル発生時は迅速に対処し、機能追加や仕様変更があった際もバックエンドエンジニアが対応していきます。保守・運用はシステムを安定稼働させるために必要な業務です。

 

  1. バックエンドエンジニアの平均年収

弊社R-Stoneのバックエンドエンジニアの平均年収は約730万円で、年収幅は400万円〜1200万円です。平均年収に近い求人では、バックエンドのスキルのみでも応募可能になっています。高額求人になると、フロントエンドとバックエンドのスキル、リードエンジニアやマネジメント経験など、プラスαのスキルが求められる傾向があります。

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  1. バックエンドエンジニアにおすすめな言語

バックエンドのシステムはさまざまなプログラミング言語で開発ができるようになっています。この項では、それぞれの言語の特徴を記載しています。

 

  1. Java

Javaは汎用性が非常に高く、基幹システム、Webサイト、Webアプリケーション、Androidアプリケーション、ゲーム、組み込みシステム、IoT(Internet of Thing)などの開発ができる言語です。また、JavaはJVM(Java Virtual Machine|Java仮想マシン)というOSに依存しないで開発ができるソフトウェアがあり、実行環境を選ばずに利用できるため、マルチプラットフォームで開発システムを展開する場合に用いられる傾向があります。これらのような汎用性の高さに加え、Javaは保守性やセキュリティが高く、実行速度が速いなどの特徴もあり、業界全体を見ても求人数が多い言語になっています。

 

  1. Ruby

まつもとゆきひろ氏によってリリースされ、日本人が開発したプログラミング言語として初めて、国際電気標準会議(IEC)という国際規格に登録されました。Rubyは主にWebアプリケーション開発に利用されており、なかでもRuby on Railsというフレームワークが有名で、動画サービスのHuluやレシピサイトのクックパッドでもRuby on Railsが使われています。Ruby自体の学習コストが低く、文法が簡単という特徴があることに加え、Ruby on Railsを使うと開発スピードを上げることができるため、ベンチャー企業などでよく利用されている言語です。

 

  1. Go

Googleが2012年にリリースしたプログラミング言語で、C言語やJavaに構文が似ています。しかしながら、Go言語は既存言語をより簡単に、効率的にすることを目的として作られているため、C言語やJavaよりもシンプルで理解しやすく、高速処理ができるようになっています。

 

Go言語はWebアプリケーションやスマートフォンアプリ、IoTなどの開発も可能で、YouTubeやDropbox、Uberなどでも利用されています。比較的新しい言語ながら近年では需要増の傾向があり、将来性が高い言語と言われているにも関わらず扱える人材が不足している状況です。そのため、エンジニアスキルを伸ばす際におすすめできる言語です。

 

  1. PHP

Webアプリケーション開発に特化したプログラミング言語です。文法が簡単で学習コストが低いため、プログラミング初心者にもおすすめできます。また、WebサイトやWebページを簡単に作れるCMS(Contents Management System)のWordPressやDrupalなどがPHPで作られていることも有名です。PHPのスキルがあればCMSの機能拡張ができるため、バックエンド開発だけでなく、フロントエンド開発のスキルとしても覚えておきたい言語になっています。加えて、バックエンド開発ではLaravelやCakePHPなどのフレームワークを用いる機会が多いため、PHPをメインに扱うエンジニアはこれらのフレームワークも覚えたほうがよいでしょう。

 

  1. C#

Microsoftが2000年にリリースした言語で、Javaや C++を参考に、より簡単、簡潔になるよう改良して作られました。「C」が入っていますがC言語、C++とは違い、Javaに似た文法のプログラミング言語となっているので混同しないようにしましょう。

 

C#はWindowsアプリケーションをはじめ、Webアプリケーションやスマートフォンアプリ、ゲーム開発ができるようになっており、同じくMicrosoftが提供しているIDE(統合開発環境)のVisual Studiのインストールですぐに開発ができるようになっています。IDEとは、プログラミングの際に必要になる、エディタやコンパイラ、デバッガなどがセットになっている、効率的に開発をするためのソフトウェアのことをいいます。

 

ゲーム開発では、Unity Technologiesが提供しているゲームエンジン(ゲーム開発で利用される処理をまとめたソフトウェア)のUnityの開発でC#が利用できるようになっているため、ゲーム開発を目指すエンジニアの必須言語といえるでしょう。ゲームエンジンのUnityを使って、ポケモンGOやウマ娘プリティーダービー、白猫プロジェクトなど、有名なゲームが作られています。また、習得難易度の高いC言語やC++と違い、簡単、簡潔を目指して作られた言語のため習得難易度は低めです。

 

  1. Javascript(Node.js)

JavaScriptはフロントエンド開発で利用される言語です。しかし、2009年にNode.jsという実行環境がリリースされ、JavaScriptをバックエンド開発でも利用できるようになりました。一般的なシステム開発では、フロントエンドとバックエンドは別々の言語を用いて開発をしていきます。そのため、それぞれに対応できるエンジニアを確保しなければなりません。

 

それに対して、Node.jsを利用すればJavaScriptという共通の言語でフロントエンドとバックエンドの開発ができるため、エンジニアの確保や業務の効率化に役立つといったメリットがあります。加えて、Node.jsはノンブロッキングI/Oという方式を採っているため、サーバー同時アクセスが1万人を超えたときに処理速度が遅くなってしまう、C10K問題にも対応できるという特徴があります。フロントエンドのスキルから幅を拡げたいエンジニアに向いている言語です。

 

  1. Python

PythonといえばAIや機械学習、データ解析を思い浮かべる人も多いかと思います。しかし、PythonはWebアプリケーション、ゲーム、スマートフォンアプリ、デスクトップアプリケーション、スクレイピングなど、さまざまなシステム開発ができる汎用性の高い言語となっています。

 

Webアプリケーション開発ではフレームワークのDjangoやFlask、AI開発やデータ解析ではライブラリのNumPyやPandas、TensorFlowなどがよく使われています。Python自体は文法が簡単で学習コストが低いと言われている言語です。しかしながら、AI開発やデータ解析などはそれ自体が難易度の高い開発となり、ライブラリも駆使する必要があります。そのような理由から、開発するシステムによって習得難易度が変わってくるので注意しましょう。また、Pythonは近年需要が高まってきている言語のひとつで、Pythonエンジニアの年収も増加傾向にあります。

 

  1. C言語

1972年に開発され、現在でも利用されているプログラミング言語です。C言語は現在のプログラミング言語に多大な影響を与え、C言語から派生したプログラミング言語には、C++やJava、PHP、JavaScriptなどがあります。

 

C言語はOS、基幹システム、ソフトウェア、組み込み、IoT、ゲーム、AI開発などができる汎用性の高い言語です。実行速度が速い、ポインタを利用することでエンジニアがメモリ制御をおこなえる、という特徴があります。また、UNIX、Linux、macOSなどのすべて、あるいは一部がC言語で開発されているため、C言語を習得すればOSなどの基本ソフトウェアに対する理解を深めることができます。学習難易度は高い言語になりますが、習得をすればエンジニアとしてのスキルアップにつながるでしょう。

 

  1. C++

C++(シープラスプラス|業界ではシープラなどと呼ばれる)はC言語を拡張したオブジェクト指向の言語で、1983年にリリースされました。時代の流れとともに手続き型のC言語での大規模開発が難しくなり、大規模開発に向いている、オブジェクト指向のC++が開発された経緯があります。

 

C++は基幹システム、Webアプリケーション、組み込み、IoT、AI、ロボット、ゲームなどの開発ができる汎用性の高い言語です。また、処理速度が速いため、大規模で複雑なシステム開発にも向いています。Webアプリケーションでは、GoogleのChromeがC++で開発されていることが有名です。AIやIoT、ゲーム開発などでよく利用されているため、これらの職種を目指すエンジニアは覚えておいたほうがよいでしょう。

 

  1. バックエンドエンジニアになる方法

バックエンドエンジニアになる方法を3つピックアップしています。

 

  1. 独学する

まずはインターネットなどで情報を仕入れ、学習するプログラミング言語を決めましょう。独学の王道といえば参考書ですが、参考書以外にも「Progate」や「paizaラーニング」といった、プログラミング学習サイトなどで勉強することも可能です。言語によって学習教材の豊富さが変わってくるため、その点も加味しながら自身にあった勉強方法を探してみてください。

 

また、独学をする際の目標設定として、資格取得を目指すことも効率的な学習方法です。資格試験ではプログラミング言語の基礎から応用までを区分けしているものがあり、段階的、網羅的に学習を進めることができるでしょう。JavaやPython、Rubyなどは資格試験があり、資格を取得することでスキルを客観的に証明することもできます。

 

  1. プログラミングスクールに通う

資金的にゆとりがあるならば、プログラミングスクールに通うこともおすすめです。プログラミングスクールでは学習に必要なカリキュラムが用意されており、疑問点なども質問しやすい環境が整っているため、独学よりも効率的に学習を進めることができるでしょう。

 

また、プログラミングスクールは通学型とオンライン型がありますので、ご自身に合った形態を選びましょう。加えて、厚生労働省が教育訓練給付金制度で認定しているプログラミングスクールでは、支給金が入るところもあります。プログラミングスクールを検討している人は、教育訓練給付金制度についても調べたうえで選択をしたほうがよいでしょう。

 

  1. エージェントに登録する

IT業界では、プログラミング未経験者でも採用している企業が多くあります。そのため、エージェントに登録をして転職活動をし、企業に就職をしてからバックエンドエンジニアのスキルを身につける、という方法もあります。しかしながら、未経験可の求人は20代を対象にしたものが多く、30代以降になると未経験可の求人はかなり少なくなりますので注意しましょう。

 

プログラミングスキルを持っているエンジニアにも、エージェント登録をおすすめします。エージェントに登録をすると担当者がつき、自身の希望に沿った企業の提案や、転職活動、キャリアプランの相談などもできるので、積極的に活用していきましょう。

 

  1. バックエンドエンジニアになるのに必要な知識・スキル

バックエンドエンジニアになるために必要な知識やスキルを3つお伝えします。

 

  1. サーバーサイドのプログラミング能力

バックエンドエンジニアになるための最初のステップとして、まずはバックエンドで利用できるプログラミング言語を習得しましょう。学習するプログラミング言語の選択は、自身が開発したいもの、学習難易度、学習環境、現在の案件数や平均年収、将来性などの観点から考えていきます。一つのプログラミング言語の基本を覚えたら、利用されているフレームワークやライブラリも覚えたほうがよいでしょう。また、バックエンド開発はプログラミング言語を組み合わせることも多くなっているので、複数言語を習得すればエンジニアとしての市場価値が上がりやすくなります。

 

  1. HTMLやCSSなどの知識

フロントエンドエンジニアとのやりとりも業務で発生するため、HTMLやCSSなどのフロントエンドの基本知識もある程度はあったほうがよいでしょう。また、バックエンドエンジニアはフロントエンドエンジニアが作成したHTMLへのシステム実装も担いますので、その点から見ても必要な知識です。

 

  1. 構築・運用・保守の知識

システムの構築・運用・保守をするためには、プログラミング言語やWebサーバー、OS、データベースなどの知識が必要になります。また、プロジェクトの立ち上げなどでは要件定義や設計書の作成もともなってくるため、Webアプリケーション全般への理解が不可欠です。勉強や業務を通して少しずつ知識を増やしていくようにしましょう。

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  1. バックエンドエンジニアになるのに有利な資格

バックエンドエンジニアとして活用するために資格などは必要ありません。しかし、どのような資格でも取得していることで転職時などでマイナスになることができる資格を4つピックアップしています。

 

  1. 基本情報技術者試験

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催している国家資格です。IPAでは難易度によって資格レベルを1〜4に分けており、基本情報技術者試験はレベル2に該当します。試験ではエンジニアとしての基礎的な内容が問われ、コンピューターやサーバー、データベース、プロジェクトマネジメント、プログラミング言語など、バックエンドエンジニアはもとより、IT業界で仕事をするうえで必要になる知識が網羅されています。基本情報技術者試験を取得することにより、一般的なエンジニア業務に必要となる知識を有していると判断されるでしょう。

 

また、資格勉強を通して普段の業務範囲外の知識を得ることもできるため、すでに働いているエンジニアがより広域かつ体系的な知識を身につけるうえでもおすすめできます。加えて、基本情報技術者試験は2023年4月から試験内容が一部変更されることが決定しています。

 

※参考:制度の概要:基本情報技術者試験

 

  1. 応用情報技術者試験

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催している国家資格で、資格レベル3に該当します。IPAの公式サイトでは、「ワンランク上のITエンジニア」と説明されており、見方によっては高難易度の資格試験と判断できます。毎年の合格率は20%前後で、基本情報技術者試験までにはなかった記述式の問題も出題されます。応用情報技術者はバックエンドエンジニアの業務領域に特化した資格ではありませんが、資格を取得することで幅広い知識を有した高レベルのエンジニアと判断されるでしょう。

 

※参考:制度の概要:応用情報技術者試験

 

 

  1. PHP技術者認定試験

PHP技術者認定機構が主催をしているPHPの資格試験で、PHPの資格取得ではメジャーなものになります。PHP技術者認定試験は、初級、上級/準上級、認定ウィザードでレベル分けがされており、初級はプログラミング未経験者でも合格可能な難易度になっています。PHP以外の言語でも、Java、Python、Rubyなどには同じような初心者向けの資格がありますので、資格取得を目的にしたプログラミング学習もおすすめです。未経験者が初級を取得していれば、学習意欲のある人材だと判断されることが多いでしょう。しかし、実務面では上級/準上級以上でないと評価されにくいかと思います。転職活動をする際はそのような意識を持っておきましょう。

 

※参考:試験概要 – PHP技術者認定機構

 

  1. LinuC(リナック)

LPI-JAPANが主催をしているLinuxに関する認定資格です。LinuCも難易度でレベルを1〜3に分けており、レベル1は初心者でも合格できる難易度となっています。LinuCはレベル1の段階で、基本操作とシステム管理、Linuxサーバーの構築や運用、クラウドセキュリティの管理と運用などができることを証明できるため、バックエンドエンジニアとしての転職活動でも評価されるでしょう。

 

※参考:IT資格といえば LinuC | Linux技術者認定試験 リナック | LPI-Japan

 

  1. バックエンドエンジニアの将来性

Webアプリケーション開発では、バックエンドエンジニアがいないと裏側のシステム開発ができないため、技術的な革新が起こらない限り需要はなくならないでしょう。しかし、近年ではクラウドやコンテナなどの技術が台頭し始めているため、バックエンドで利用される新しい技術へのキャッチアップを怠ると、エンジニアとして取り残されてしまう可能性は否めません。

 

  1. バックエンドエンジニアのキャリアパス

バックエンドエンジニアのキャリアパスを4つお伝えします。

 

  1. プロジェクトマネージャー

プロジェクト全般のマネジメントをおこなう管理者で、プロジェクトの企画立案やメンバーの選出、スケジュールや予算の調整などをおこないます。意思決定をともなうポジションのため、責任の重い職種のひとつです。プロジェクトマネージャーについての詳細は関連記事でまとめておりますので、こちらからご確認ください。

 

関連記事:プロジェクトマネージャーとは?必要なスキルと資格を紹介

 

  1. フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、明確な定義はないものの、バックエンドとフロントエンド、スマートフォンアプリとWebアプリケーションなどといった、複数のポジションを兼任することができるエンジニアを指します。幅広い知識が求められる一方で、それぞれの分野で認められる専門性を持っていないといけないため、エンジニアスキルが非常に高い人材ともいえるでしょう。フルスタックエンジニアについても関連記事でまとめておりますので、こちらからご確認ください。

 

関連記事:フルスタックエンジニアになるには?必要なスキルや年収などをご紹介

 

  1. セキュリティエンジニア

セキュリティ対策に特化したエンジニアです。セキュリティに関する知識はもとより、セキュリティを構築するシステム自体への理解も必要なため、バックエンドエンジニアのキャリアパスのひとつに挙げられます。セキュリティエンジニアについてもまとめている記事がありますので、詳細についてはこちらからご確認ください。

 

関連記事:セキュリティエンジニアに転職するには?未経験でも転職可能?

 

  1. ITコンサルタント

IT分野に関わる企業課題や業務システム上の問題点を抽出し、課題解決のためにコンサルティングをおこなう職業です。プロジェクトの企画立案や進行管理なども業務内容に含まれるため、ITシステムへの幅広い知識が求められます。また、それらに加えてコンサルティングをするためのビジネス面の知識も必要になる、高度な職業といえるでしょう。ITコンサルタントについてもまとめている記事がありますので、詳細はこちらからご確認ください。

 

関連記事:ITコンサルタントとは?スキル・平均年収は?

 

  1. まとめ

バックエンドエンジニアになるためには、まずはプログラミング言語の習得から始めることをおすすめします。そのあとに、必要となる知識を徐々に身につけていきましょう。また、バックエンドエンジニアとして活躍をしていけば、エンジニア系職種へのキャリアパスの幅が広がります。知識やスキルを蓄積することが楽しめるように、日々の勉強や業務に前向きに取り組んでいきましょう。