WEBエンジニアの転職は未経験からでも大丈夫?必要なスキル・適した人などを解説
WEB業界の人材不足もあり、最近は未経験からWEBエンジニアになる人も増えています。今回は、WEBエンジニアの仕事内容や必要なスキル、WEBエンジニアのメリットや向いている人・向いていない人、またWEBエンジニアの転職を成功させるために重要なことなどについて解説していきます。これからWEBエンジニアを目指す方も、WEBエンジニアとして有利な転職をしたい方もぜひ参考にしてください。
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Contents
- 1 WEBエンジニアとは?WEBプログラマとの違いを解説
- 2 WEBエンジニアの仕事内容は主に2タイプ
- 3 WEBエンジニアの気になる平均年収
- 4 WEBエンジニアに必要なスキルとは?
- 5 未経験でもWEBエンジニアに転職できる?
- 6 文系からWEBエンジニアに転職できる?
- 7 WEBエンジニアに転職する5つのメリット
- 8 「WEBエンジニアはやめとけ」と言われる理由
- 9 WEBエンジニアに向いている人
- 10 WEBエンジニアにあまり向いていない人
- 11 WEBエンジニアの将来性は?
- 12 WEBエンジニアで転職が有利になる6つの資格
- 13 WEBエンジニアの転職で失敗・後悔する人の特徴
- 14 WEBエンジニアの転職を成功させるには?
- 15 WEBエンジニアの転職にはポートフォリオ作成も大切
- 16 WEBエンジニアの求人募集例
- 17 まとめ
WEBエンジニアとは?WEBプログラマとの違いを解説
WEBエンジニアと似た職種としてWEBプログラマーがあります。WEBエンジニアとは何かについて解説すると共に、両者の違いについて解説します。
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WEBエンジニアとはWEB開発全般を担う職種
WEBエンジニアとは、インターネットで閲覧できるWEBサイトの機能開発や、WEBサービス提供のために必要になるシステムの設計・開発から保守・運用を担う職種です。中には、デザイン、コーディング、マーケティングまでおこなうWEBエンジニアもいます。WEB開発全般を担うWEBエンジニアは、BtoC、BtoBを問わず、さまざまな企業において、需要は増加傾向にあります。
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WEBプログラマとの違い
WEBエンジニアとWEBプログラマーの違いは、簡単にいえば職域の広さです。WEBプログラマーがシステムのプログラミングやテストを担うのに対し、WEBエンジニアはそれに加えて要件定義・設計といった上流工程を担うケースもあります。つまり、WEBプログラマより包括的にシステム開発などに携わるのがWEBエンジニアというイメージです。
とはいえ、実際には、WEBエンジニアとWEBプログラマーを同じ職種として認識している企業もあります。求人の募集要項にWEBエンジニアと書く企業もあればWEBプログラマーと書く企業もあるので、仕事内容の認識違いが生じないように、応募する際は確認しておくのがよいでしょう。
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WEBエンジニアの仕事内容は主に2タイプ
WEBエンジニアの仕事内容は多岐にわたりますが、大きくはフロントエンドの開発とバックエンドの開発に分けることができます。そして、フロントエンドの開発を担うWEBエンジニアをフロントエンドエンジニア、バックエンドの開発を担うWEBエンジニアをバックエンドエンジニア(サーバーサイドエンジニア)と呼びます。それぞれどのような仕事内容・役割なのか確認しておきましょう。
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フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアとは、WEBサービスやアプリケーションにおいてユーザーの目に触れるフロントエンドの開発を担当するWEBエンジニアのことです。主に、文字入力をする箇所やクリックするボタンなどがフロントエンドになり、バックエンドのソフトウェアと連係しています。
通常、フロントエンドの開発ではHTML、CSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を用いてWEBサイトを整備していきます。スマートフォンやタブレットで閲覧されるケースも想定して、UI・UXを設計することもフロントエンドエンジニアの役割です。
フロントエンドエンジニアについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
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バックエンドエンジニア(サーバーサイドエンジニア)
バックエンドエンジニアとは、ユーザーの目に触れないサーバーやデータベースの開発を担うWEBエンジニアのことで、サーバーサイドエンジニアとも呼ばれます。バックエンドの開発としては、ユーザーが入力した内容のデータ処理やデータベースへの保存などが挙げられます。
バックエンドの開発で使用されるプログラム言語はJava、JavaScript、PHP、Python、Rubyなどがあります。また、開発効率を向上させるため、多くのフレームワークが用いられます。
バックエンドエンジニア(サーバーサイドエンジニア)については、以下の記事でも詳しく解説しています。
>> サーバーサイドエンジニアとは?仕事内容・スキル・給料を徹底解説!
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WEBエンジニアの気になる平均年収
WEBエンジニアの平均年収について下記の条件でみていきます。
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正社員の平均年収
求人ボックスによれば、WEBエンジニアの正社員の平均年収は、549万円です。また厚生労働省のjobtagによれば、システムエンジニア(Webサイト開発)の平均年収は550.2万円です。国税庁の発表によれば、日本人の平均給料は467万円のため、平均より高い傾向にあります。
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アルバイト・派遣の平均給与
同じく求人ボックスによれば、WEBエンジニアのアルバイトの平均時給は1020円で、派遣社員の平均時給は2198円です。一日8時間、一か月は20日で、12カ月働いたとすると、アルバイトの平均年収は、1,958,400円、派遣社員の平均年収は、4220160円になります。
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フリーランスの平均年収
弊社が運営するITフリーランス向け案件紹介サイト「テックリーチ」によれば、フリーランスの平均年収は、852万円となっています。また年収1000万円を超える案件もあるため、実力次第では高収入を目指せますが、反面、最低年収は540万円となっているので、スキルやコミュニケーションスキルによっては正社員よりも年収が少なくなる可能性があります。
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WEBエンジニアに必要なスキルとは?
WEBエンジニアに必要とされるスキルとしては、以下のようなものが挙げられます。
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プログラミングスキル
WEBエンジニアとして働くうえで必須になるのが、プログラミングスキルです。WEBエンジニアである以上、最低限のプログラミングができなければ仕事になりません。上述のように、フロントエンドエンジニアであればHTML、CSS、JavaScript、バックエンドエンジニアであればPHP、Java、Ruby、Pythonなどを使ったプログラミングスキルが求められます。
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論理的思考力・問題解決能力
WEBエンジニアにとっては、論理的思考力や問題解決能力も重要なスキルです。WEBシステムやアプリケーションの開発では、クライアントの要望をいかに実現するかが重要です。要望に適ったWEBシステムを開発するためには、論理的に道筋を立てて考える能力が欠かせません。また、WEBシステムの開発工程では不具合が生じるケースも多々あります。そのようなときに、落ち着いて原因を突き止めて対処する問題解決能力もWEBエンジニアにとっては重要なスキルの一つです。
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コミュニケーション能力
WEBエンジニアとして働くうえでは、コミュニケーション能力も欠かせません。通常、何らかのWEBシステムを開発する際は、複数のメンバーがチームになって協同します。また、WEBエンジニアがクライアントから要望をヒアリングする機会もあります。このようなときに、円滑なコミュニケーションができないと、開発スピードが遅れたり、認識違いから思わぬトラブルが生じたりすることもあります。
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データベースに関する知識
WEBエンジニア、特にバックエンドエンジニアには、データベースに関する基礎知識が求められます。データベースに関する知識がなければ、そもそもクライアントの要望を実現するシステムは開発できないでしょう。
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セキュリティに関する知識
WEBエンジニアとして活躍するうえでは、セキュリティに関する知識も重要です。サイバー攻撃などによってWEBシステム・アプリケーションが停止したり、顧客情報などの個人情報が流出したりする事件・事故は少なくありません。このようなトラブルを防ぐためには、セキュリティ性を備えたWEBシステム・アプリケーションを開発しなければいけません。
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未経験でもWEBエンジニアに転職できる?
WEB業界の人材不足もあり、最近は未経験からWEBエンジニアになる人も増えています。とはいえ、未経験者が採用される可能性は低く、経験者と競合した場合は不利になるケースがほとんどでしょう。未経験からWEBエンジニアとして採用されるためには、以下のようなポイントをクリアすることが重要です。
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プログラミング言語の習得
WEBエンジニアは、プログラミング言語を駆使して開発を進めていきます。そのため、何らかのプログラミング言語を習得している必要があります。上述のとおり、フロントエンドを専門とするか、バックエンドを専門とするかによって学ぶべきプログラミング言語は変わってきます。プログラミング言語を学習する方法としては、書籍やインターネットを利用した独学、もしくはプログラミングスクール・専門学校を受講するかのいずれかになるでしょう。
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ポートフォリオの制作
自分のスキルを具体的に示したいのであれば、成果物であるポートフォリオを制作するのがよいでしょう。機能性に優れた使いやすいサンプルサイトを用意できれば、即戦力としてのアピールにつながります。
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未経験がWEBエンジニアに転職できるのは何歳まで?
WEBエンジニアへの転職を検討している方のなかには、年齢制限が気になっている方もいるでしょう。企業によって基準に違いはありますが、20代の方なら年齢がネックになることはありません。30代でも転職成功の可能性は十分にありますが、一定以上のプログラミングスキルやマネジメント経験が求められるケースが多くなります。40代・未経験となってくると、相当強いアピールポイントが必要になるでしょう。
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文系からWEBエンジニアに転職できる?
WEBエンジニアと聞くと理系のイメージが強いため、文系出身の方は尻込みしてしまうかもしれません。しかし、文系出身でも優れたWEBエンジニアはたくさんいます。文系出身か理系出身かは、それほど気にする必要はないでしょう。WEBエンジニアとして働く絶対条件はプログラミングスキルがあることなので、プログラミングスキルがあれば文系か理系かは関係ありません。
ただ、文系の大学ではプログラミングを学ぶ機会がないため、基礎となるプログラミングの知識は不足しているでしょう。文系からWEBエンジニアになるためには、一からプログラミングを学ぶ必要があります。とはいえ、最近はオンラインでプログラミングを学べるサイト・アプリが増えていますし、プログラミングスクールもたくさんあります。やる気次第では、3~4ヵ月という短期間でプログラミングスキルを習得することもできるはずです。
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WEBエンジニアに転職する5つのメリット
WEBエンジニアとして働くメリットについて5つ解説します。
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需要は今後も伸びる
WEBエンジニアになるメリットとして大きいのが、職種として高い需要が見込めることです。経済産業省が2019年3月に公開したIT人材需給に関する調査によると、今後ますますWEBエンジニアの需要が高まっていくと予想されています。需要が高ければ安定したキャリアプランを築くことができますし、好条件で就職・転職できるチャンスも多くなります。
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スキル次第で高収入を狙える
WEBエンジニアの収入は企業によって差があるものの、比較的高い水準にあります。人材不足が深刻化する昨今は、好条件でWEBエンジニアを迎え入れる企業も増えています。スキル次第では、より好待遇を引き出せる期待も持てるでしょう。また、ある程度の経験・スキルを備えたWEBエンジニアなら、フリーランスとして独立することも可能です。フリーランスになれば、クライアントとの交渉次第でより高収入を得られるでしょう。
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学歴がなくてもなれる
学歴や資格がなくても、WEBエンジニアになることができます。その代わり、WEBエンジニアは経験、ノウハウ、スキルといったことが重視されます。学歴がなくても、スキルを身につけ、経験を積むことで、WEBエンジニアとして活躍することも可能です。
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仕事のやりがいを感じやすい
開発は時間をかけておこなうため、徐々に完成し、動くようになったときには、達成感を感じます。また、開発したシステムやサービスを、ユーザーが使用することで、その反応をみることができる、というのもやりがいの一つです。
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リモートでもできる
要件のヒアリングをおこなったり、開発の報告などでコミュニケーションが発生しますが、開発自体は、一人で作業をおこないます。客先常駐などの条件がない限り、リモートでもできる作業のため、求職の段階でリモート可とする案件も多々あります。
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「WEBエンジニアはやめとけ」と言われる理由
WEBエンジニアはメリット・魅力の多い仕事ですが、一方で業務が過酷という声も少なくありません。WEBエンジニアの仕事はどのような面で負担があるのかを見ていきましょう。
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客先常駐の可能性がある
企業によっては、WEBエンジニアが自社ではなくクライアント先に常駐して業務を進めるケースもあります。いわゆる客先常駐という働き方です。プロジェクトによっては数ヵ月単位で客先常駐となる可能性も否定できません。その場合、クライアントのルールやスケジュール、人間関係などにうまく適応しなければいけません。その意味でも、WEBエンジニアには一定のコミュニケーション能力が求められます。WEBエンジニアとして高度な開発スキルを持っていたとしても、クライアントとのコミュニケーションがうまくいかなければストレスが溜まり、仕事が苦痛になってしまいます。
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バグ対応や急な仕様変更で深夜残業になることがある
WEBエンジニアにとって、心身ともに疲弊する恐れがあるのが長時間残業です。必ず長時間残業が発生するわけではありませんが、繁忙期や納期が間近に迫っている場合などは、深夜まで残業しなければならないケースも想定されます。できるだけ残業はしたくないという方は、WEBエンジニアの仕事が苦痛に感じるかもしれません。実際に、長時間残業が続くと心身ともに大きな負荷がかかり、パフォーマンスが低下したり、最悪の場合は業務を続けられなくなってしまう恐れもあります。
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最新技術をキャッチアップする必要がある
WEBエンジニアとしての成長に欠かせないのが、最新技術をキャッチアップすることです。IT業界は常に進化を続けており、プログラミングの技術も目まぐるしく移り変わっています。今の知識・スキルに満足してしまうと、たちまちトレンドに置いていかれ、時代遅れのWEBエンジニアになってしまいます。WEBエンジニアとして常に第一線で活躍していくためには、日々勉強を続け、新たな技術を取り入れていく姿勢が必要です。最新技術に興味を持てない人や、情報収集を億劫に感じる人はWEBエンジニアの仕事がきついと感じることもあるでしょう。
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WEBエンジニアの増加で単価が下がっている
WEBエンジニアの人口は増えてきています。WEBエンジニアには資格が必要ないため、未経験でもWEBエンジニアと名乗ることができます。また、クラウドソーシングサービスなどの登場により、未経験でも仕事を獲得しやすい環境が整っています。一方、クライアントからすれば、WEBエンジニアの人材獲得がしやすくなったといえます。これまでよりも単価を下げても、人材の獲得は難しくなくなったということです。特にロースキル案件などは、こうした影響を受けやすいでしょう。
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スキルを習得しても流行の変化がある
IT業界の進歩は目まぐるしく移り変わっています。例えば、プログラミング言語は10年前に需要があった言語も、10年後には人気がなくなっているかもしれません。また、新たなプログラミング言語が登場し、そちらが主流となっているかもしれません。どの職種にもあてはまることかもしれませんが、IT業界は特にその進歩が目まぐるしいため、例え現在上手くいっていたとしても、将来どうなっているのか分かりません。
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WEBエンジニアに向いている人
WEBエンジニアに向いている人の特徴としてよく言われるのが以下の3点です。
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プログラムを書くことが好きな人
WEBエンジニアに向いているかどうかを判断するうえで必須ともいえるのがプログラミングが好きであることです。WEBエンジニアであれば毎日プログラミングをするわけで、プログラミングが好きな人でなければよい仕事はできません。また、プログラミングが好きな人は常に新しい情報を仕入れ、最新技術を試してみようとする姿勢があります。そして、価値があると思えばその技術を自分のものにします。このようにプログラミングが好きな人は自分自身をアップグレードできるので、WEBエンジニアとしての市場価値を高めやすいのです。
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問題解決が好きな人
WEBエンジニアとして業務を進めていくうえでは、日々いくつもの問題に直面するはずです。このようなとき、「また問題だよ・・・」と落胆してしまう人は、WEBエンジニアに向いているとはいえません。逆に、意欲的に問題解決に取り組める人は、WEBエンジニアに向いています。クライアントやチームにどのような問題があり、どのような解決方法があるかを具体的に示せる人であれば、周囲からの評価も高まっていくでしょう。
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地道な作業が苦にならない人
WEBエンジニアの業務は、コードを書いてはエラーの原因を突き止めるという、ある意味地道な仕事の連続です。決して華やかな仕事ではありません。このような地道な作業であってもモチベーションを維持でき、一歩一歩前に進むことにやりがいを感じられる人なら、WEBエンジニアに適しているといえるでしょう。
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WEBエンジニアにあまり向いていない人
WEBエンジニアに向いている人がいる一方で、向いていない人がいるのも事実です。向いていない人でもWEBエンジニアになることはできますが、結局、自分自身がつらくなり長続きはしないものです。例えばたとえば、以下のような人はWEBエンジニアに向いていないといえるでしょう。
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プログラミングを楽しいと思えない人
上述のとおり、WEBエンジニアの仕事の大半はプログラミングです。そうである以上、プログラミングを楽しいと思えない人はWEBエンジニアに向いていません。問題なくプログラミングができる人でも、楽しさを感じられない人は長続きしないものです。最近は、手に職をつけるためにプログラミング学習を始める人が増えていますが、根底にプログラミングが楽しいという気持ちがないと、仕事にしてもうまくいかないでしょう。
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論理的思考が苦手な人
WEBエンジニアとして重要なミッションは、クライアントの要望をシステム・アプリケーションに反映させることです。そのためには、クライアントが何を求めているのか?、それを実現するためには、どのようなプログラムを書く必要があるのか?というように、物事を論理的に考えられる能力が必要です。物事を順序立てて考えるのが苦手な人は、WEBエンジニアには向いていないといえるでしょう。
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最新技術のキャッチアップができない人
WEBエンジニアとして長く活躍するためには、今の知識・スキルに満足することなく、常に最新技術をキャッチアップし、必要に応じて取り入れていく姿勢が重要です。このような意識がある人とない人では、WEBエンジニアとしての成長スピードが大きく変わってきます。最新技術をキャッチアップできない人は、WEBエンジニアになることはできても、続けることは難しいと言わざるを得ません。
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WEBエンジニアの将来性は?
WEBエンジニアの将来性について解説します。
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オンラインシフトでニーズが拡大
DX化により、企業はそれまでアナログで活用していた業務システムをクラウドに移行することが推奨されています。また、新型コロナウイルスの登場により、ミーティングなどの会議をビデオ会議にするなど、これまでアナログでおこなっていた業務の一部をオンラインへシフトしていっています。こうした動きにより、システム開発などの需要が拡大しており、同時にWEBエンジニアの需要も高い状態が続いています。
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新ビジネスモデルの導入による需要拡大
今後、AIやIoTなどの新たなビジネスが主流となっていくことが予想されます。新たなビジネスが始まれば、システムやWEBサイト制作などの新規開発需要が更に高まることが予想されます。
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WEBエンジニアで転職が有利になる6つの資格
WEBエンジニアの転職に有利な資格について解説します。
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1.ITパスポート試験
情報技術者として最初に目指す資格で、ITに関する基礎的な知識の有無を問います。スキルレベル(ITSSレベル)の1に相当します。
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2.基本情報技術者
情報技術者として次に取得したい資格です。ITを活用したサービス、システムやソフトウェアの知識やスキルの有無を問います。スキルレベル(ITSSレベル)の2に相当します。
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3.応用情報技術者試験
情報技術者として更に追求していく際に取得する資格です。スキルレベルは3になります。合格率も20%ほどと低くなります。
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4.HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML5、CSS3、JavaScriptなどの知識、スキルを問う資格です。難易度に応じてレベル1、レベル2とあります。
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5.WEBクリエイター能力認定試験
W3Cに準拠したホームページ制作の知識、スキルを問う資格です。ブラウザには複数の種類が存在していますが、すべてのブラウザで閲覧可能なホームページ制作をめざします。
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6.Javaプログラミング能力認定試験
Javaに関する知識、スキルを問う資格です。業務システムの開発にはJavaを使用することが多いため、取っておいて損のない資格です。
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WEBエンジニアの転職で失敗・後悔する人の特徴
WEBエンジニアの転職で失敗したり公開する人の特徴を5つ解説します。
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目標が明確ではない
転職の際、面接官から目標について質問されることが多いです。こうした質問の意図は、これまでどんなスキルを用いて、どんな仕事をしてきたのか、そしてそれを活かして今後はどんなスキルを取得したり、どんな仕事がしたいのか、ということを聞いています。その辺りが可視化していないと、うまく回答ができず、落とされるということもあります。
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企業の情報をしっかり調査していない
転職は、転職希望者と企業のマッチングです。企業は、書類や面接などを通して、転職希望者のことをよく知ろうとしているように、転職希望者も企業のことをよく知ろうとしなければなりません。そうしないとミスマッチが起こる可能性が高まります。
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労働条件にこだわりすぎる
転職は、転職希望者と企業のマッチングです。ミスマッチを防ぐためにお互いの希望を伝えることは悪くはありませんが、一方的過ぎると、相手の心証を損なう可能性があります。そのことをわきまえて、労働条件を伝える際は相手のことをよく気遣って伝えましょう。
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自分の実力よりも高い企業に応募してしまう
仮に、自分の実力より高い企業に転職できたとしても、所属したチームメンバーとの実力差があることでチームに迷惑をかける可能性があります。チームメンバーから実力不足として扱われたり、自ら犯した失敗により、メンタル面にも悪影響を及ぼすこともあるため、自分の実力に見合った企業に応募することをお勧めします。
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転職が多く一貫性がない
転職は、2、3回まではキャリアアップとして有効ですが、あまりにも多いと、面接官の心証を悪くします。面接でも必ずそのことを聞かれるようになるため、きちんと転職の理由を説明できないような一貫性のない転職を繰り返すのはあまりおすすめされません。
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WEBエンジニアの転職を成功させるには?
WEBエンジニアとして転職を成功させるための方法について解説していきます。
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転職活動の全体像を把握する
WEBエンジニアに限った話ではありませんが、転職活動を成功させるためには準備が重要です。一般的な転職活動の流れに沿って準備のポイントを見ていきましょう。
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転職活動の準備
転職活動の準備は、自己分析と情報収集が中心になります。面接の際はほぼ確実に自己PR、志望動機、転職理由が聞かれます。これらの質問に的確に答えるためにも、自分の強み・弱み、仕事・働き方の希望、将来のビジョンなどは整理しておきましょう。
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応募書類の作成
転職活動に向けた準備を終えたら、応募書類の作成に取りかかります。多くの場合、必要になるのは履歴書と職務経歴書です。基本的なことですが、履歴書には氏名、住所、学歴、保有資格などの必要事項を正確に記載してください。職務経歴書には今までどのような仕事に携わり、どのような経験や技能を培ってきたか?をできるだけ詳細に記載しましょう。
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面接対策
転職先企業に応募して書類選考を通過したら、面接対策をおこないます。面接は自分の価値をアピールする場であり、採用・不採用の判断に直結します。念入りにシミュレーションをおこない、どのような質問にも対応できるようにしておきましょう。面接は受け身の姿勢で臨むのではなく、自分を売り込みに行くという前傾姿勢で臨んだほうが成功につながりやすくなります。自分が入社したら、このように活躍できる、自分を採用することで御社にはこのようなメリットがあるといった内容を力強く語れるようにしておきましょう。なお、多くの企業は面接者の能力・資質・経験、意欲・意気込み・将来性、社風への適合をチェックします。すでにWEBエンジニアとしての実績がある人なら能力や経験を、未経験者であれば意欲や将来性を強くアピールするようにしましょう。
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転職活動の手段を考える
転職活動をおこなう際は、転職サイトを利用するのが一般的になっています。また、転職エージェントを活用する人も増えています。どちらにもメリット・デメリットがあるため、特徴を把握したうえでうまく活用するようにしましょう。
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転職エージェントに依頼する
転職に関する専門知識を持つエージェントと呼ばれる人が、転職者の転職活動をサポートします。企業に向けて、転職者のスキルや経験を正確かつ魅力的に伝える推薦文を作成したり、応募書類の添削や面接の練習など、選考プロセスの具体的なアドバイスをします。また、企業との面接後も、転職希望者が面接でうまく伝えられなかった点を、エージェントが企業に伝え直すことで、ポジティブな印象を残しやすくなります。転職先から提示された条件が満足いくものでない場合、エージェントは代わりに交渉をおこない、望ましい結果を得られる可能性を高めます。他にも、面接の日程調整、企業とのやりとりなど、代行してくれます。
参考記事:Webエンジニアの転職は未経験からでも大丈夫?必要なスキル・適した人などを解説
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転職サイトに依頼する
転職サイトには、非常に多くの転職先が掲載されています。転職希望者はその中から自分が好きな転職先を選び、企業に直接応募することができます。面接の日取りも自分で決め、必要書類も自分で書きます。面接対策も自分でおこない、面接にのぞみます。
転職サイトと転職エージェントを使い分ける!
転職エージェントと転職サイト、双方のメリット・デメリットについてご説明しましたが、おすすめは両方を使い分けること。転職活動の初期では転職サイトを使い、ある程度、煮詰まってきたら転職エージェントに切り替えるのがよいでしょう。
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とりあえず動く(転職活動をする)
WEBエンジニアとして転職するために、プログラミング学習に力を入れる未経験者は少なくありません。しかし、完璧にプログラミング言語をマスターしようと思ったら、年単位の時間がかかります。もっと知識・スキルをつけてからと考えていると、いつまで経っても転職活動ができません。特に慎重な人ほど、とりあえず動いてみることが大切です。まだ実力がないからと思っていても、実際に転職活動を進めて応募してみたら、ポテンシャル採用される可能性もあります。採用に至らなかったとしても、転職活動をすることで各企業におけるWEBエンジニアの仕事が垣間見えるなど、何かしら今後につながる収穫があるはずです。
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WEBエンジニアの転職にはポートフォリオ作成も大切
WEBエンジニアのポートフォリオとポートフォリオの作り方について解説します。
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ポートフォリオとは
ポートフォリオとは、独自プロジェクトや自分の技術を示す窓口であり、雇用主に対して自身の実績と技能を具体的に示せます。作成したWEBサイトやアプリケーションを1つにまとめることで、技術力だけでなく、プロジェクトの進行管理や成果物の質もアピールできます。ポートフォリオを継続的に更新すれば、技術の進化にともなう自己成長も記録できます。
また、ポートフォリオにはエンジニアの専門性や個性が詰まっているため、採用担当者にとっても評価の材料になります。就職活動や転職時には、強力なアピール材料として機能し、競争が激しい業界で自分を他の候補者と差別化するための手段となります。
さらに、ポートフォリオを作る過程で自身の過去の作品を振り返ることができ、新たな着想を得たり、スキルを再評価したりするきっかけにもなるでしょう。自分自身の進歩を客観的に見つめることができるため、キャリア形成にも有意義なツールです。
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WEBエンジニアのポートフォリオ
WEBエンジニアの場合も、自分の実績やスキルを見てもらうために資料を作成します。プログラミング言語、設計、マネジメントなどのスキル面、どんな案件、プロジェクトに携わっていたのかという実績面、どんなチーム体制、チーム規模で開発をおこないどんなポジションを担当していたのかなどの役割面などがチェックできるように、資料化します。コードを公開できるようなら公開します。
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ポートフォリオの作り方のコツ
ポートフォリオは仕事のクライアントや転職希望先の担当者に見せるものです。過去の実績の中から転職希望先とマッチするものを中心に選んで作成するとよいでしょう。
適当な過去の案件がない場合や、公開できるものがない場合は、WEBアプリケーションやWEBサイトなどを実際に開発し、公開するとよいでしょう。ポートフォリオには、どんなスキルを使用したのか、開発の意図などを記載し、公開してあるコードのURLも記載します。
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WEBエンジニアの求人募集例
実際のWEBエンジニアの転職求人例を当社アールストーンの取り扱い採用情報よりピックアップしてご紹介します。
情報は、本記事作成時点のもので、あくまで参考としてご覧ください。閲覧時点で募集が終了している可能性があります。
【システムエンジニア(SE)】| 東京都 │ 正社員、400万円〜850万円の転職・求人・採用情報
職務内容 |
・モバイルコンテンツやモバイルゲーム、サービス ・公式モバイルサイト構築、ポータルサイト開発業務、アプリ開発など ・PHP、Java、Ruby、TypeScript、Pythonなど様々な言語の開発経験が積めます。 |
職種 |
システムエンジニア(SE) |
必須スキル |
・開発経験2年以上 ・フレームワークの経験1年以上 (例:Laravel、Spring Framework、Ruby on Rails、Vue.jsなど) |
雇用形態 |
正社員 |
【システムエンジニア(SE)】│ 東京都 │ 正社員、400万円〜700万円の転職・求人・採用情報
職務内容 |
・自社プロダクトを開発するWebエンジニア ・経年変化に耐え得る保守性の高いプロダクト開発をチーム ・日々ユーザーからの要望が増えていますが、要望だけ応えるのではなく、ソフトウェア品質を高めるための施策も併せて計画しチームで対応 |
職種 |
システムエンジニア(SE) |
必須スキル |
・オブジェクト指向言語での開発経験3年以上 |
雇用形態 |
正社員 |
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まとめ
あらゆるビジネスにとってWEBの活用が必須になった今、WEBエンジニアに投資をする企業が増えています。WEBエンジニアとして有利な転職をしたい方は、WEB業界に強い転職エージェントに相談するのがおすすめです。R-StoneはWEB業界に特化した転職エージェントです。業界を熟知したコンサルタントが、あなたの転職を成功へと導きます。ぜひ、お気軽にご相談ください。