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転職コラム

Python資格試験の種類とは?難易度や勉強方法を紹介

Python資格試験の種類とは?難易度や勉強方法を紹介

Python(パイソン)には、スキルの証明になる資格試験があります。「有利な転職をしたい」「キャリアアップしたい」というエンジニアの方は、Pythonの資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。今回は、Pythonの代表的な資格試験や勉強方法などについて解説していきます。

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Python(パイソン)の主な資格試験 

Python(パイソン)のスキルを証明できる代表的な資格試験についてご説明します。

PythonZen & PEP 8 検定試験

Pythonの資格試験のなかでも新しいものが、一般社団法人 Pythonエンジニア育成推進協会が実施しているPythonZen & PEP 8検定試験です。PythonZen & PEP 8検定試験では、PythonZen(The Zen of Python/パイソン・ゼン)とPEP 8(ペップ・エイト)に関する知識が問われます。PythonZenはPythonの心得であり、Pythonの設計について記述されたイディオム集です。PEP 8は、Pythonの標準のコーディング規約です。

 

>Pythonエンジニア資格試験8種を解説 難易度やメリットは?

 

後述する、Python3エンジニア認定基礎試験やPython3エンジニア認定データ分析試験と違い、無料で受験することができます。

試験場所 WBT(インターネットが接続できるブラウザ環境があれば、誰でも受験可能)
問題数 20問
受験料 無料
試験範囲 PythonZenとPEP 8

Python3エンジニア認定基礎試験

Pythonの資格認定試験の一つが、Python3エンジニア認定基礎試験です。一般社団法人 Pythonエンジニア育成推進協会が実施している試験で、Pythonの基本的な使い方や仕組み、文法の基礎などに関する知識が問われます。

試験場所 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター
問題数 40問
受験料 1万円(税別)/学割5千円(税別)
試験時間 60分
試験範囲 オライリー・ジャパン『Pythonチュートリアル(2021年9月1日より第四版に対応)』

Python3エンジニア認定データ分析試験

Pythonの資格認定試験の一つが、Python3エンジニア認定データ分析試験です。一般社団法人 Pythonエンジニア育成推進協会が実施している試験で、Pythonを使ったデータ分析について出題されるほか、データ分析の開発環境であるJupyter Notebookや、NumPy、pandasなどのPythonライブラリに関する知識も求められます。

試験場所 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター
問題数 40問
受験料 1万円(税別)/学割5千円(税別)
試験時間 60分
試験範囲 翔泳社『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』

 

Python資格試験の難易度

PythonZen & PEP 8 検定試験

PythonZen & PEP 8検定試験は開始されたばかりの試験ですが、現在の合格ラインは正答率70%とされています。無料で受験できることもあり、そこまで難易度は高くありません。

Python3エンジニア認定基礎試験

Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基礎的な知識が問われる試験であり、難易度は決して高くありません。すでにエンジニアとしてのキャリアがある方や、Pythonエンジニアとして仕事をしている人であれば、そこまで苦戦することなく取得できるでしょう。もちろん、プログラミング経験のない初心者の方はそれなりの学習期間が必要になりますが、合格は可能です。

Python3エンジニア認定基礎試験に合格するには正答率70%以上が必要になります。主催者の発表によると、合格率は75%前後を推移しています。

Python3エンジニア認定データ分析試験

Python3エンジニア認定データ分析試験は、上述したPython3エンジニア認定基礎試験に比べるとやや難易度は高くなります。とはいえ、日頃からPythonエンジニアとして活躍している人や、Python3エンジニア認定基礎試験に合格している人なら、十分に合格を狙えるはずです。

Python3エンジニア認定データ分析試験に合格するには正答率70%以上が必要になります。主催者の発表によると、合格率は約86%となっています。

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Python資格取得のメリット

スキルアップ・キャリアアップしやすい

すでにITエンジニアとして業務に就いている方でも、資格取得のためにあらためて学習することは大きなメリットがあります。上述したような資格取得を目指すためには、Pythonに関する知識を一から体系的に学び直す必要があるため、効率的に知識を整理でき、より理解が深まります。結果として、キャリアアップにつながりやすくなるでしょう。

プログラミング初心者の方も、Pythonの資格を取得することは大きな意味があります。Pythonはプログラミング言語のなかでもシンプルで汎用性が高いため、プログラミングの基礎を身につけるのに最適です。ITエンジニアとしてスキルアップを目指すのであれば、Pythonに関する資格取得は大きな礎になるでしょう。

給与アップにつながりやすい

Pythonは人工知能や機械学習、ビッグデータやネットワークインフラなど、幅広い分野で使われているプログラミング言語です。各分野の成長は著しく、Pythonの求人数は年間1.5倍前後で増えており、多くの企業がPythonエンジニアを好待遇で迎え入れています。

Pythonに関する資格を取得できれば、今の職場での給与アップも期待できますし、Pythonに関する資格を携えて転職活動をすれば、より有利な条件で採用される可能性も高まるでしょう。

データサイエンティストへの道が開ける

データサイエンティストとは、ビッグデータを分析・解析し、ビジネスに活用する専門職です。近年、データサイエンティストのニーズが上昇しており、高い将来性が期待されている職種です。データサイエンティストとして活躍するためには、Pythonによる開発スキルが大きな武器になります。もちろんプログラミングスキルだけではデータサイエンティストの仕事はできませんが、Pythonに関する資格を取得していれば、データサイエンティストとしての道が開けるはずです。

データサイエンティストに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

>> データサイエンティスト転職の現状と年収、必要なスキル

転職するときのスキル証明になる

Pythonの資格を取得しておけば、転職時の採用担当者や面接官に、説得力のあるアピールができます。「Pythonの学習としている」「Pythonを仕事で使ったことがある」といっても、採用担当者や面接官がどの程度のレベルなのかを判断することは簡単ではありません。しかし、資格を取得することによってスキルレベルを客観的に証明することができるので、資格を持たない人に比べると有利な転職活動ができるでしょう。

Python資格の勉強方法

Python3エンジニア認定基礎試験やPython3エンジニア認定データ分析試験に合格するためにもっとも近道になる勉強方法が、市販されているPythonの書籍に沿って学習を進めることです。

上述のとおり、これらの試験は出題範囲(主教材)が決まっています。Pythonエンジニア認定基礎試験の受験を検討しているのであれば、オライリー・ジャパン『Pythonチュートリアル(2021年9月1日より第四版に対応)』を読み込むようにしてください。また、Python3エンジニア認定データ分析試験の受験を検討しているのであれば、翔泳社の『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』を使って学習を進めましょう。

ただし、プログラミング未経験の方にとってはハードルが高いため、まずはプログラミングスクールなどでプログラミングの基礎を習得すべきです。それから書籍に取りかかったほうが、結果的にスムーズに理解できるはずです。

Python資格試験のまとめ

試験名称 PythonZen & PEP 8 検定試験
試験場所 WBT(インターネットが接続できるブラウザ環境があれば、誰でも受験可能)
問題数 20問
受験料 無料
合格ライン 正答率70%
試験範囲 PythonZenとPEP 8

>> PythonZen & PEP 8 検定試験の詳細はこちら

試験名称 Python3 エンジニア認定基礎試験
試験場所 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター
問題数 40問
受験料 1万円(税別)/学割5千円(税別)
試験時間 60分
合格ライン 正答率70%
ITSS(ITスキル標準) 職種:ソフトウェアディベロップメント、専門分野:応用ソフトのレベル1
試験範囲 オライリー・ジャパン『Pythonチュートリアル(2021年9月1日より第四版に対応)』

>> PythonZen & PEP 8 検定試験の詳細はこちら

試験名称 Python 3 エンジニア認定データ分析試験
試験場所 全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター
問題数 40問
受験料 1万円(税別)/学割5千円(税別)
試験時間 60分
合格ライン 正答率70%
ITSS(ITスキル標準) 職種:ソフトウェアディベロップメント、専門分野:応用ソフトのレベル1
試験範囲 翔泳社『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』

>> Python3エンジニア認定データ分析試験の詳細はこちら

海外のPython資格試験

海外のPython関連の資格試験としては、Python Certificationsが有名です。Python Certificationsは、OpenEDG Python Instituteというポーランドの団体が実施する試験で、4つのレベルが設けられています。

PCEPはPythonエンジニアとしてのエントリーレベルに該当し、Pythonの基礎スキルが問われます。PCAPはアソシエイトレベルとしてPythonを使った実務遂行力が問われます。PCPP-32-1は、Pythonを活用したデータ分析のスキルが問われる試験で、PCPP-32-2は、さらに高度なスキルを備えたPythonエンジニアであることの証明になる試験です。

まとめ

Pythonは数あるプログラミング言語のなかでも汎用性が高く、さまざまな分野で開発言語として採用されており、非常にニーズの高いプログラミング言語となっています。それゆえ、Pythonの習熟度を客観的に証明できる資格を持っていれば、転職活動を有利に進められるはずです。

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