ゲーム業界に女性が転職するには
ゲーム業界は長らく男性が大半を占めていましたが、スマホゲームの普及によって女性ユーザーが大幅に増え、ゲーム業界に転職する女性も増加しています。業界の成長とともに労働環境も改善され、今、ゲーム業界は女性が働きやすい環境が整備されつつあります。今回は、女性がゲーム業界に転職するために必要なことなどについて解説していきます。
ゲーム業界に転職する前に知っておくべきこと
ゲーム業界は、ゲームソフトやゲーム機などのハードウェアを開発・販売する業界です。従来、ゲームと言えば家庭用ゲーム(コンシューマーゲーム)やゲームセンターのアーケードゲームが主流でしたが、近年はその様相が大きく変わっています。依然として家庭用ゲームは根強い人気がありますが、ここ数年で急速に市場を拡大しているのがスマホゲーム(オンラインゲーム、ソーシャルゲーム)です。スマホにアプリをダウンロードするだけで手軽にゲームを楽しめるようになったこともあり、ユーザー層が広がっており、女性ユーザーも大きく増加しています。
家庭用ゲームの開発会社もスマホゲームに参入しており、続々とヒット作が生まれています。また、ゲームの攻略情報を発信するゲームメディアや、ゲーム発のアニメ・映画を展開するメディアミックスなど、ゲーム開発ではないゲーム関連事業も盛んになっており、「ゲーム業界」とひと括りにできないほど多様化しているのが近年の傾向です。
ゲーム業界への転職を考える女性は、まずは業界研究に力を入れ、ゲーム業界の動向やトレンド、ビジネスモデルなどを理解することが重要です。
ゲーム業界に転職する女性が増加中!
スマホゲームを中心に女性ユーザーが増加するなか、「自分もゲーム制作に携わりたい!」と考え、ゲーム業界に転職する女性が増えています。業界全体で見るとまだまだ男性が多いものの、年々、女性比率は高まっています。
ゲーム業界には様々な職種がありますが、特に女性に人気があるのがゲームデザイナーです。その他、ゲームプランナーやゲームディレクター、サウンドクリエイターやゲームプログラマーとして活躍する女性も少なくありません。
ゲーム業界は女性が働きやすい環境へ!
ゲーム業界で働く女性の増加にともない、企業側も、女性が働きやすい環境を整えるようになりました。育休・産休の制度はもちろん、フレックスタイムや在宅勤務などを導入する会社も増えています。また、育児にともなう時短勤務を認める会社もありますし、大手では、子どもが一定の年齢になるまで時短勤務でもフルタイムと同額の給与を保証する会社もあるようです。
実力主義だから女性もやりがいを持って働ける!
ゲーム業界は、実力主義・成果主義の会社が多い傾向にあります。女性だからといって転職のハードルが上がったり、入社後に不利な扱いを受けたりすることは少ないようです。他業界からの転職でも、「将来活躍してくれそうだ」というイメージを持ってもらえれば内定を獲得できるでしょう。年功序列ではなく成果次第でキャリアアップできるチャンスがあるので、入社後もやりがいを持って働けるはずです。
女性がゲーム業界に転職するポイント
女性がゲーム業界に転職する際に押さえておきたいポイントについてご説明します。
女性が働きやすい会社かどうかをチェックする
上述のとおり、ゲーム業界の労働環境は改善が進んでいますが、すべての会社が女性にとって働きやすい環境を整えているわけではありません。転職活動においては「女性が長く安心して働けそうか?」「ワークライフバランスを重視しているか?」といった点を見極めることが大切です。育休・産休制度や産休後の復帰率、フレックスタイムやリモートワークの有無などを確認してみましょう。
女性ならではのアイデアやセンスをアピールする
今、女性をターゲットにしたゲームが増えていますが、ヒットを狙うなら、女性の心理をくすぐるようなシナリオ、世界観、キャラクターのあるゲームでなければいけません。その意味で、ゲーム業界には女性ならではのアイデアや着眼点が求められており、女性ユーザーの目線に立っておもしろいと感じるポイントやワクワクするシナリオを語れることは重要です。
また、女性ユーザーが「かわいい」「かっこいい」「愛着を持てる」と感じるデザインをするのは、やはり女性のほうが得意です。そのため、女性ならではのデザインセンスも重宝されます。
ゲーム会社の面接に臨む際は、「こうすればもっと女性にウケる」「こういうキャラクターに女性は弱い」「こういうイベントがあると女性が喜ぶ」など、自分なりのアイデアや提案を持っていけると理想的です。
ゲーム業界を熟知した転職エージェントを活用する
女性がゲーム業界への転職を成功させるには、ゲーム業界を熟知した転職エージェント(転職コンサルタント)を活用することが近道になるはずです。
ゲーム業界に精通した転職エージェントは、ゲーム業界の最新の転職動向やトレンドを把握しているのはもちろん、女性が働きやすい環境、福利厚生がある企業についても熟知しています。単に求人情報を紹介してもらえるだけでなく、履歴書や職務経歴書についてアドバイスをもらったり、企業との給与交渉を代わりにおこなってもらうことも可能です。給与交渉が苦手な人は多いので、転職エージェントは頼りになるでしょう。
特に、他業界からの転職の場合は様々な不安があるものですが、ゲーム業界を熟知した転職エージェントを味方につければ、きっと満足度の高い転職をサポートしてもらえると思います。
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ゲーム業界における職種別の平均年収
ゲーム業界には様々な職種があり、職種によって平均年収も変わってきます。求人情報に特化した検索エンジン「求人ボックス」を参考に、ゲーム業界の主要な職種の平均年収をご紹介します。
ゲームプランナーの平均年収:497万円
ゲームプランナーは、ゲームの企画をする職種です。ゲームのシナリオやルール、キャラクターや画面レイアウトなどを決定します。ゲームプランナーの詳細は、以下の記事も参考にしてください。
>> ゲームプランナーの仕事とは?必要なスキルや資格について解説
ゲームデザイナーの平均年収:498万円
ゲームデザイナーは、ゲームに登場するキャラクターやアイテムなどをデザインする職種。大きくは、CGデザイナーとグラフィックデザイナーに分かれます。
ゲームプログラマーの平均年収:498万円
ゲームプログラマーは、ゲームが仕様書どおりに動作するようにプログラミングをする職種です。
ゲームディレクターの平均年収:520万円
ゲームディレクターは、ゲーム開発工程の責任者です。開発に携わるスタッフへの指示出しや、スケジュール管理やクオリティ管理をしてゲームを完成・リリースへと導きます。
ゲームプロデューサーの平均年収:547万円
ゲームプロデューサーは、ゲーム開発のプロジェクト全体を統括する職種です。ゲーム業界におけるキャリアパスの最上位に当たります。
※出典:人気職種の給料情報|給料ナビ|求人ボックス(更新日:2021年3月15日)
まとめ
女性はゲーム業界への転職は不利なのでは・・・という心配はいりません。今、ゲーム業界で働く女性は続々と増えており、むしろ転職しやすいタイミングだと言えます。これからのゲーム業界では、女性がますます大きな存在感を発揮していくはずです。「ゲームが好き」「ゲーム業界で働きたい」という気持ちがあるなら、ぜひ前向きに転職を考えてみましょう。